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現場監督が取った4資格を、どの順で取るべきか


これまで、電気通信工事施工管理技士(一次)と工事担任者 総合通信の独学記録を書いてきました。今回は視点を変えて、「そもそも、この資格たちをどの順で取ればいいのか」という、一段上のキャリア戦略の話をします。

私が持っているのは、1級電気通信工事施工管理技士補、工事担任者 総合種、第一級陸上特殊無線技士、第二種電気工事士の4つ。それぞれ役割が違うので、闇雲に取るより、順序と組み合わせを知っておいたほうが遠回りしません。

まず、4資格を「何ができるか」で整理する

資格は取ること自体が目的ではなく、何ができるようになるかで見るとスッキリします。

  • 第二種電気工事士:電気工事の「実作業」を行うための資格。一般住宅や小規模施設の電気工事を扱える、いわば電気系の入門資格。

  • 工事担任者(総合通信):電話・インターネットなど、通信回線を端末設備に接続する工事を扱うための資格。

  • 第一級陸上特殊無線技士:無線設備の技術操作を行うための資格。基地局や無線設備が絡む工事で必要になる。

  • 電気通信工事施工管理技士:現場の「管理・監督」を行うための資格。工事担任者などの実務系資格だけでは、専任技術者・監理技術者にはなれません。ここが施工管理技士だけの強みです。

つまり、実作業・実務系の資格(電工2種・工担・1陸特)と、管理・監督の資格(施工管理技士)は、役割がそもそも違うということ。「どちらが上」ではなく、「実務を固めてから管理に上がる」という積み上げの関係です。

一般的な王道ルートと、私が実際に歩んだ順序

電気工事・電気通信の業界でよく言われる王道は、第二種電気工事士 → 工事担任者 → 実務経験を積んで施工管理技士、という順序です。電工2種は受験資格の制限がなく合格率も高いので、電気の基礎知識を身につける入門資格として最初に置かれることが多く、そこから通信分野の工事担任者、そして実務経験を経て施工管理技士へ、という積み上げ方です。

ただ、私自身の順序はこれとは少し違います。大学の専攻が通信工学であったため、在学中に工事担任者を取得しました。入社後に第二種電気工事士を取得し、現場経験を数年積んだのち、工事の施工管理業務に就くタイミングで施工管理技士の資格取得を目指しました。

★実務経験による受験資格の年数や、指定学科による短縮などは制度が変わることがあるため、これから取る人は必ず最新の受検の手引きで確認してください。

これから取る人へ:状況別のおすすめ順序

業界未経験から始めるなら 第二種電気工事士から。受験資格の制限がなく合格率も高いため、電気の基礎を身につける入門資格として最適です。そのあと通信分野に進みたければ工事担任者(まずは下位の種別からでも)、実務経験を積みながら施工管理技士を目指す、という順が定石です。

すでに現場で実務経験があるなら 実務経験がある人は、施工管理技士の受験資格を満たしている可能性があります。管理側のポジションを目指すなら、施工管理技士を優先する価値があります。あわせて工事担任者を取っておくと、実務の理解が管理業務にも活きます。

無線設備が絡む工事に関わるなら 基地局工事や無線設備の技術操作が必要な現場なら、第一級陸上特殊無線技士も選択肢に入ります。大学等のカリキュラムによっては、単位認定によって申請・取得できる場合があります(私もこの仕組みを活用しました)。

資格の組み合わせが生む強み

4つを横断して持つ強みは、通信インフラを一人でどこまでも語れることです。電工2種で電気の基礎、工担で通信回線の接続、1陸特で無線、施工管理技士で現場の管理・監督——実作業から管理まで、通信インフラの現場をひととおりカバーできる人材は、現場側にも会社側にも希少です。

★1級電気通信工事施工管理技士の資格を持っていると、工事担任者 総合通信の受験で「基礎」科目が免除になる場合があります(詳しくは工担の記事を参照)。資格同士がつながっている、という視点も持っておくと、取得の順序を考えるヒントになります。

ここまでで見えること

資格は単体で見るとただの試験ですが、組み合わせとキャリアの目的で見ると、積み上げの地図になります。「今の自分に何が必要か」で選べば、遠回りせずに済みます。


ここから先は、キャリア・年収への影響について、実際にどう考えているかを書きます。「資格を取った先に何があるのか」という、一番気になるところです。


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