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puriさんの旅へ、私もありがとうと言いたい

人って自分の能力をどれくらい正確に把握しているのだろう。

もっと出来るはずなのに「私なんてこんなもんですよ」とどこかで線を引いちゃう人がほとんどじゃないか。

実際、私もそうだった。

本当は自分の限界がどこにあるのかなんて誰にも分からないのだ。

それでもがむしゃらにやってみて、「これ以上無理!」ってところにぶち当たった時、ようやく限界の一端を知れるのだろう。



だからといって、誰でもがむしゃらにできるわけではない。ゴールも知れない真っ暗な道を一人で突き進むのは怖いに決まっている。



自分は性善説も性悪説も唱えないけれど、性らく説は信じている。みんな誰しも楽がしたい。何もしなくていいならのんびりしていたい。お布団大好き。人ってきっとそういう生き物。


常にフルパワーではなくて余力を残しておかないと、いざという時に危険を回避できない。だから、のんびり楽をすることは生物学的にプログラムされた基本行動なんだと思う。いや、知らんけど。




そんな私たちが、少し手軽に限界に挑戦できるのが、海外に行くことだと思っている。


言語も文化も異なる場所に、この身一つで飛び出していく。安心安全のコミュニティから外に出た時、そこで私たちは様々な経験をすることになる。



私は海外旅行や出張にモバイルWiFiを持っていかないようにしている。
正直困ることが沢山あるのだけど、スマホに頼らず誰かに聞くしかない状況に追い込むことで、トラブルが起きても自力でクリアできた時の達成感は何物にも代えがたい経験となる。


これまで色んなトラブルや試練があった。
どれも大したことないかもしれないが、当時の私にとっては結構大変だった。

乗るはずの飛行機がストで変更になって、急遽トランジットで立ち寄ったパリの巨大な空港で迷子になったこともあった。

アメリカのホテルの部屋でのんびり朝ご飯を食べていたら、ガンガンとドアをノックされて「部屋を出ろ」と言われたこともある。あと1泊するはずだったのに予約できてなかったのだ。

メキシコでタクシーに乗ったら、どんどん乗客が乗り込んできてぎゅうぎゅうに詰められて、どこに連れていかれるのかわからず泣きそうになったこともあった。

留学先のラボへ挨拶に行くために、大きな大学病院でロールプレイングのように人に道を聞きまくってたどり着いたこともあった。



美しい景色や美味しい食事。それも旅の醍醐味だとは思う。

でもそれよりも行った先で、どうしたらいいのか分からなくて絶望したり、想像と違ってびっくりしたり、思わぬ人との交流があったことの方が遥かに鮮明に記憶に残っている。


そして、そんな経験のひとつひとつが、私の限界を押し広げ、のっぺりとした表面にその時々の特徴的なでこぼこやザラつきの跡を残してくれるのだ。


そうやって、自分というものが出来上がっている。


あの時、勇気をだして1歩踏み出したから、日常で1歩を躊躇わずに踏み出すことができる。


でも、そんなこと最初からできた訳ではない。
この心境に至るまで44年かかった。


30歳の自分なら、きっと勇気が出なかったし、やらなかったことに、この歳になってチャレンジしている。


noteという世界で初めて知り合った人たちと、文章を通して交流し、一緒にZINEを出した。
ZINEフェスにも参加し、また新しい出会いがあった。

さらにはこれからもっと新しいことにもチャレンジしようとしている。


ワクワクもしているけど、同時にドキドキも大きい。
失敗するかもしれないし、色んな人を巻き込んでしまっているので、謝罪会見の準備だけはいつもしっかりしている。



こんな時期に、ZINEフェスという機会があったからこそ知り合えたpuriさんのエッセイを読んだ。


小さい時からタイ、フランス、ニューヨークと様々な土地で沢山の経験をされてきたpuriさん。


きっとその間に何度もご自身の限界と向き合いながら、ぎゅうぎゅうとそれを押し広げ、puriさんという人を作り上げてこられたのだろう。


1枚1枚ページをめくる度に目に飛び込んでくる異国の風景と、そこでpuriさんが感じてこられたお気持ちをストレートに綴った文章。


読んでいると胸がぎゅって苦しくなって、鳥肌が止まらなくて、涙が出てくる。
この気持ちの正体が最初分からなかったけど、自分のことを振り返ってみて分かった気がする。


自分が何かにチャレンジして右往左往していた時の気持ちとシンクロしているのだ。


壁を超えるまでのしんどい気持ちと、越えた時の喜び。そういう色んな感情がないまぜになって、一気に押し寄せてくるエッセイだった。


決して文字数は多くない。それでも1文字1文字にpuriさんの想いが込められているのがよくわかる。


目を離せない。



そう思った。だから、泣いたりほっとしたり鳥肌立てたりまた泣いたりして、一気に最後まで読んだ。





puriさん、素敵な贈り物をありがとうございました。
あなたの物語に背中を押されました。
私も自分の限界に挑み続けます。
そしていつかまた、puriさんの新しい物語に出会える日を楽しみにしています。
きっと、そのページもまた誰かの一歩になる。
私はそう信じています。




puriさんのZINE制作秘話▼▼▼






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