おにぎり爆弾処理 (マイトンver.)
「弘樹くん、試してほしいの」
昼休みにサキちゃんに呼び出され、何かと思ったら上目遣いでこれだ。
サキちゃんと付き合ってる誠は今、出張中で会社にいない。
「試すって……何を?」
やましい気持ちなんて無いのに。
2人きりの静かな給湯室では、どうしたって挙動不審になる。
「これなんだけど……」
サキちゃんがおずおずと差し出したのはネイビーの平たい弁当箱だった。
「え?」
「開けてみて!」
まっすぐにおれの目を見てサキちゃんが食い気味に促す。
その圧に思わずパカッと開けると、中には紙が1枚。
これはおにぎりバクダンです。
今すぐ解除しないとバクハツします。
「へ? おにぎりバクダン? おれ死ぬの?」
「最近わたしたち、SWATのドラマにはまってて。誠、おにぎり好きだから仕掛けてみました。ジャーン」
ジャーンじゃないよ、サキちゃん。誠、おにぎり好きなのにバクダンにしちゃダメでしょ。
どうしていいのか固まっていると、
「ほら! 早く! 爆発しちゃうぞ!」
キラキラした期待の目でサキ捜査官が見つめてくる。
くっ。やるしかないのか。そして誠はいつもこんな遊びをしているのか。
なんて……うらやましいんだ!!
おれはひとまず、抗菌シートをぺろっとめくる。
中からは、海苔に厳重に包まれたバクダン、いやおにぎりが顔を出した。
ふと視線を上げるとサキちゃんが顔を近づけて、おれの手元をじっと見つめている。
か
顔が近い……!!
サキちゃんの生暖かい吐息が手の甲にかかって、ドキドキが増幅する。
このままだと、おにぎりじゃなくておれが爆発しそうだ。
「は や く」
サキちゃんが焦らせる。
ちょっと待ってくれよ。今海苔のカバーを開けたら、米を丁寧にほぐしていくから。
おにぎりの核心に近づくにつれて、サキちゃんの息も荒くなる。
サキちゃんのドキドキと、おれのドキドキが重なって、このままじゃミッション失敗になりそうだ。
「あ」
サキちゃんの声にビクッとなっておにぎりバクダンを見ると、何かが中で光っている。
箸で丁寧に引っ張り出すと……
出てきたのは指輪だった。
「わたしから、プロポーズしようと思って。どう? びっくりした?」
「うん。なんかびっくりしすぎて汗びっしょりだよ」
というか、ラブラブじゃん、誠とサキちゃん。
実は先週、誠からもサキちゃんにプロポーズすることを相談されていたのだ。
誠が用意していたのは、たこさんウィンナーバクダン。
ほんとにお似合いだよ。
ご馳走様でした。
(993字)
マスクドnote企画第1弾で、わたしに擬態してくれた波さん。
波さんの考えた「おにぎり爆弾処理」の設定をベースに、私ならこう書く、というマイトンver.を書きました。
一応、事前に波さんに見ていただいたところ、
・変態度があがっている
・サキちゃんがあざとくなっている
という褒め言葉をいただきました!!
いやぁ、嬉しいなぁ😂
個人的にこだわったのは、
・弘樹のドキドキを丁寧に表現する。
・サキちゃんを魅力的にする。
・誠も同じことをやっていたというオチ。
です。
結果、サキちゃんのあざとさと変態度アップにつながったかと思われます。
さぁ、これで君もマイトン擬態マスターだ✨️✨️🧦
なんのはなしですか😂
波さん、ワーブル以来の共作楽しかったです🥰
ありがとうございます✨️
波さんの作品はこちら↓↓↓
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サポートいただきありがとうございます😊嬉しくて一生懐きます ฅ•ω•ฅニャー