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創作大賞2025感想文 : 彩野リィさん 『あの子は今ごろ』『社交辞令が回した歯車』

あなたのまわりにおもしれー女はいるだろうか?


ここにいた。彩野リィさんだ☺️

今回彼女が創作大賞エッセイ部門にエントリーした作品を読んだ。



塾講師のアルバイトをしていたリィさんにとって、一番手がかかったという女子生徒の話。

手がかかる子ほど可愛いとは言うが、可愛いかどうかは置いといて、記憶に残るのは確かだろう。

実際に、この生徒さんとリィ先生はしっかり信頼関係ができていたことがわかる。


生徒さんは、親にも言えない秘密をリィ先生に打ち明ける。

ママに秘密にしている傷を、私には見せてくれた。そのことに、ちゃんと向き合わなければいけないと思った。

彩野リィさん 『あの子は今ごろ』より抜粋


ここを読んで、私はハッとした。

生徒に同情したり、突然の告白にうろたえたりすることなく、相手のことを1人の人間として向き合っているんだな、と。

大学3年生といえば、20歳そこそこだ。
かつての自分が同じシーンに出くわしたとして、ちゃんと向き合わなきゃなんて、間違いなく思えなかっただろう。


実はリィさんとは2回お会いしている。1度目はとあるクラウドファンディングの打ち合わせで。2回目は一緒に出した電子書籍の発売記念パーティで。いずれも、手土産としてお菓子を持たせてくれるような気の利いた、女子オブ女子だ。

おもしれーひととは、ふざけたり、笑いのセンスに長けたひとのことではない。

相手のことをよく観察し、喜んでくれる振る舞いができるひとのことだ。だから、一緒にいて居心地がいいから、このひとと話してるとおもしれーってなるのだ。


彩野リィとはそんなおもしれー女だ

このエッセイを読んで、おもしれー女の一端に触れてみてほしい。




リィさんは、エッセイ部門にもうひとつエントリーしている。
なのでこちらも感想を書きたい。



タイトルからして目を引く。一般的には社交辞令は歯車を回さない。

これは、先程のエッセイよりも少し前のお話だ。
リィさんが大学に入学してすぐの頃。


そこで彼女がどんな体験をして、歯車が回った瞬間を振り返ったのかは、是非ご自身の目で確かめて欲しい。やはりネタバレして、読む人の楽しみを奪うわけにはいかない。

ただひとつ言えるのは、これを読めば勇気がもらえる、ということだ。

リィさんはこの時、大きな挫折感を味わっていた。そこから立ち直ったことで、挫折は新しい自分に会えるチャンスだと言っている。


まったくその通りだが、何度も言うがこの時彼女は20歳になるかならないかのはず。
どんだけ達観してるんや。それ40くらいで言うやつや🥹


そして、この一節にまた胸を打たれた。

私は「お母さんが、挫折した私のことをかわいそうと思っていなかったことが嬉しい」と言った。
私はかわいそうなんかじゃない。今私は、楽しく学生生活が出来ている。そう言えたことが、心の底から嬉しかったことを思い出す。

彩野リィさん 『社交辞令が回した歯車』より抜粋


辛い顔をしている娘を前にして、かわいそうなんて思わず手を差し伸べてくれた、リィさんのお母さん。これは、塾で女子生徒に対してリィさんが向き合ったのと同じではないか。


あぁ、いいお母さんと、いい環境に育てられて、今のおもしれー女、リィさんがあるのだなぁ。



是非、2つのエッセイを読んで味わって欲しい。


等身大の彼女は、一生懸命で、応援したくなる素敵な女性だということがわかる。友達になりたくなるし、なったら絶対大切にしてくれる。


リィさん、素敵なエッセイをありがとうございました☺️


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