分岐点
人生の分岐点。
今までの人生も、これからの人生も、沢山の選択肢がある中で、今の道を選んで、今、過ごしています。
でも、たまーに、あっちの道を選んでいたら、どーだったかなぁって思うこと、ありませんか。
いつも考える訳ではないけれど、ほんとにたまーに、そんな事を思って、想像してみたりします。
分かりやすいものだと、
あっちの高校行ってたら、どーだったかなぁ。
就職で違う会社にしてたら、どーだったかなぁ。
違う人と付き合ってたら、どーだったかなぁ。
なんて。
もしかしたら、違う道の方が楽しかったかもしれない。幸せだったかもしれない。
だけど、その度に、思い出すことがあります。
父が父親らしい話をしてくれた時のことです。
その父は、13年間闘病した末に、今年の3月に亡くなりました。
正直、父のことはあまり好きではなくて、というか、ハッキリ言ってしまえば、嫌いでした。
小さい時は、沢山遊んでくれて、小学校の時も、毎日のようにキャッチボールをしてくれた。
けど、大酒飲みで、酒乱で、酔って暴れて、少しでも頭に来ると、ちゃぶ台をひっくり返すような荒れ具合でした。
お母さんと喧嘩をすれば、平気で引っ叩いていた。
そういうところが、嫌いでした。
だけど、子供の私たちのことは大事にしてくれて、大切にしてくれていたのも分かるから、憎みきれないんですけど。
そんな、普段夜は酔っ払っている父が、珍しく、父親らしいことを話してくれたんです。
結構前になりますが、私が就職して2年目。
それまでやっていた仕事をそのまま続けるのか、試験を受けて、少し違うジャンルの仕事をするか迷っている時でした。
実家に帰っていて、両親とお昼を外食した時に、仕事も慣れてきてこのまま続けたい気もするし試験受けようか迷ってるんだよねぇーと少し相談をして、その時父は特に何も言わず、ただただ話を聞いていました。
しかし、その日の夜、いつものように晩酌して、居間で寝ていた父が、トイレから戻って来たと思ったら、急に私に向かって語りだしたんです。
お前なぁ、試験受けるかとか悩んでるらしいけど、それは、お前がちゃんと決めることだからな。
俺だってな、今までの人生、とにかく好き勝手やってきた。
今だって、お前らに臭いだの汚いだの、何だかんだ言われようが、好きなもん食って好きなもん飲んで、好き勝手生きてる。仕事は途中で1番好きな事辞めないといけなくはなったけど、今の仕事だって結局は俺がやりたくてやってることだ。
だから、人にあれこれ聞いてねーで、てめぇのやりたい事てめぇで考えて、てめぇでちゃんと決めろ。
学校まではだしてやったんだから、そっから先は、自分勝手に生きろ。
お前が何をしてどーやって生きようが、俺たちには関係ない。
みんな、俺だって、お母さんだって、好きなことやって好き勝手生きてんだから、お前だって、周りのこと考えずに好き勝手生きろ。
と、言うだけ言って、また、イビキをかきながら寝てしまいました。
言葉は雑だったけど、その時話してくれた内容は、ずっと忘れません。
今、分岐点なんだろうな、というとき、
ちゃんと立ち止まって、自分自身で考えようと思います。
自分勝手に。
その選択が、後々違ったなぁ、とか、間違ったなぁってことはあるかもしれないけど、自分自身で決めたことなら、仕方ない。後悔したとしても、自分が決めたことなら、どんな結果でも、納得出来るんじゃないのかなと。
絵は、道のようにクネクネした木を描きました。
木の枝のように、沢山の選択肢があって、沢山の魅力的な扉がある。
けど、自分は、この黒い扉を開けて、先にある、また黒い扉を開けた。
いっぱい、違う道はあったけど、それを選んで、またこの先も、選んで生きていく。
そんなことを想像して描きました。
人生の分岐点。
違う道行ってたら、どーだったんかなぁー笑

