この世で最も邪悪な生物、それがアメンボ───

の、野原さん……!
俺、野原さんのことが……!

野原「嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか。だが、俺にとってはお前はまだ子供みたいなもんだ。俺もあと10年若かったらな……」

……!!!
う…… う……

うおおおお!!!!!!!!!

あらあら。何やら、悲劇が起こってしまったみたいですね。
こんな風に、振られたからってその悲しみを相手への攻撃性に変換する奴は、最低ですよね。
だけど、もっと最低な奴がこの世の中に居るんです。
それがアメンボ。

ちょっと何言ってるかわからない、そう言いたげですね。
それは、皆さんのアメンボへのイメージが間違っているからです。
ポケモンのアメタマみたいな、水の上をスイスイと移動するポップで可愛いやつくらいに思ってますよね。
だけど、残念。あいつらは、本当に卑怯で残忍なやつですよ。そもそも、激臭でお馴染みのカメムシの仲間ですし。
何で水の上を滑って移動してるかって、水にうっかり落ちてしまった泳げない虫を無抵抗のまま体液を啜って食うためですよ。これを卑怯と言わずして何というか。
でもまあ、これはまだいい。だって、生きるためですから。自然の摂理です。
ただぁ!!
俺は奴らの生態で一つだけ許せないことがある!!
それが、
恋が破れると豹変する
ことです。
きっと、あなたもこの記事を読み終える頃には思っているはずです。
アメンボは滅ぼすべきだと。
俺は、奴らを見かけたら胸糞悪すぎてその日1日はずっと気分悪いです。あなたたちもきっとそうなる。
順を追って、彼らの愛の物語について説明していきましょう。
アメンボ、その愛の物語
おや、アメンボのオスが好みのメスを発見したようです。
メスを発見したアメンボはさっそく飛んでゆき、その背中に乗ります。

そうして交尾が始まる……と思いきや、なかなか始まりません。当然です。メスにも選択権がありますから。
メスは性器にシャッターのような構造を持っていて、好みではないオスが来ると、閉めてしまいます。こうして、交尾するのを拒むわけです。
さぁ、フラれてしまったオスは残念です。
ここで、あなたがオスならどうするでしょうか?
諦めて飛び去る?それとも、しつこくアタックする?
無法者ならば、力ずくで……なんてことも考えるでしょうね。そんな人は、人としてあまりにも最低です。
最低ですが……
アメンボの足元にも及びません。
奴らは振られると、邪悪な本性を発揮し、悪魔のような所業を行うんです。
奴ら、振られると長〜い脚を使って水面をちょんちょん、と叩き始めるんですよ。
何のためだと思いますか?
魚を呼んでいるんです。
♂「ほら、俺のこと振っちゃってよかったの〜? このままだと怖いやつ来て食べられちゃうよ〜
わかったらさっさと股を広げな」
これですよ。やーばいでしょ。
あまりにも畜生。何が畜生かって、自分が振られたら実力行使に出ること自体もそうなんですけど、
自分の力じゃなくて、魚の力を使って脅している
ことです。
本人はしょうもないのに、ちょっと形勢が悪くなると「ヤンキーの先輩呼ぶけどいいの〜?」みたいに外部の力をちらつかせる奴いるじゃないですか。あれですよ完全に。アメンボって。
そしてさらに胸糞が悪いことに、
オスが報いを受けることはありません
オスが水面を叩いて魚を呼んだ時、メスはオスに乗られていて逃げることができませんから、そのまま喰われてしまいます。
しかし、オスは食われません。下にいるメスが食われている間にさっさと飛び去っておしまいです。そして、また別のメスにのしかかり同じことを繰り返すわけです。
許せますか!?!?
なあ!?!?
これを呼んだ皆さん、今なら分かってくれるはずです。アメンボは滅ぼすべきだと。
さあ、分かっていただいたら、俺と一緒にアメンボを滅ぼしていきましょう。
どうやるのかって?簡単です。
アメンボは、水と足先の毛の表面張力を利用して水面を移動しています。
だから、もし表面張力が無くなったら……?奴らは移動方法を失って絶滅確定ですね。
そして、表面張力を無くすためにやるべきことは至極単純です。
洗剤とか油とかそういうのを川とか池にバラまくんだよ!!!そしたら奴ら皆溺れて死ぬ。
え?そんなことしたらアメンボだけじゃなくて人間含め皆死ぬんじゃないかって?
知ったこっちゃねえよ!!!
お前らは邪悪をのさばらせていいと思ってんのか!?!?
まーったく。最近の若い奴らは弱腰の野郎ばっかで困るわ。俺はもうアリエール用意してるけどね。
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