見出し画像

BTSの「ARMY」だけじゃない。推しを応援する人たちの“呼び名”が面白い|アーミーからキッズ!|モノノフもね

BTSが、アメリカの音楽賞で大きな賞を受賞したというニュースを見た。 世界的な人気を持つグループなので、受賞そのものにも驚きはない。けれど、記事を読んでいて私があらためて気になったのは、BTSのファンを指す「ARMY」という呼び名だった。

ARMY。

直訳すれば「軍隊」だけれど、BTSの場合はただ物騒な意味ではない。 韓国には兵役制度があり、BTSのメンバーたちもその制度と無関係ではいられなかった。そう考えると、ファンを「ARMY」と呼ぶことには、どこか韓国ならではの響きも感じる。 もちろん、ファンが本当に軍隊という意味ではない。けれど、世界中からBTSを支え、守り、ともに歩む存在として「ARMY」という名前があるのは、かなり独特だと思う。

日本のアイドルファンの呼び名には、「おひさま」「なにふぁむ」のように、やわらかく愛らしいものも多い。 それに比べると、ARMYという言葉には、少し強く、少し重く、そして団結した響きがある。 考えてみると、これはなかなか面白い文化だ。 ファンは、ただの「ファン」ではない。 そこには、ちゃんと名前がある。

日本でも、アイドルやアーティストのファンには、さまざまな呼び名がある。呼称というものかな?

たとえば、ももいろクローバーZのファンは「モノノフ」と呼ばれる。 これは有名ですよね。武士のように推しに仕える、というほど大げさではないにしても、どこか忠義や熱量を感じる呼び名だ。最近はももクロも新勢力に押されているけど!

日向坂46のファンは「おひさま」。 これは、とてもやさしい呼び名だと思う。日向を照らす太陽のように、メンバーたちをあたたかく見守る存在。ファンを「光」としてとらえているところがいい。

なにわ男子のファンは「なにふぁむ」。 「なにわ」と「ファミリー」が合わさったような呼び方で、ファンを家族のように見る感じがある。

近年、新しく人気を集めているグループの呼び名にも、素晴らしい工夫が凝らされている。

たとえば、ME:I(ミーアイ)のファンは「YOU:ME(ユーミー)」と呼ばれる。 グループ名の「ME」と、ファン(あなた)を表す「YOU」を合わせた名前で、そこには日本語の「夢(ユメ)」という意味も重なっている。メンバーとファンが合わさることで初めて名前が完成する、こういう発想はかなり美しい。

BE:FIRSTのファンを指す「BESTY(ベスティ)」も面白い。 グループ名(BE:FIRST)の最初と最後の文字を繋ぎ合わせ、英語のスラングで「親友」を意味する言葉になっている。パズルのような楽しさがありつつ、対等で親密な関係性を感じさせる。

Number_iのファンは「iLYs(アイリーズ)」だ。 「I Love You」の頭文字(iLY)に複数を表す「s」をつけたもので、グループ名にある「i」や、ファンへの「愛」が込められているという。ストレートで情熱的だ。

また、少しユニークなところでは、超特急のファンを指す「8号車」という呼び名もある。 メンバーそれぞれに「1号車」「2号車」と号車が割り当てられていて、ファンは「8号車」。ファンをただの観客ではなく、グループ(列車)を一緒に走らせるメンバーの一部として捉えている。その世界観の共有が、とても面白い。

WEST.のファンには「ジャス民(ジャスミン)」という呼び方がある。 共同体の住民のようで、少し不思議だけれど親しみがある。改名前の名残も。

呼び名には、関係性が入っている。

こうして見ていくと、ファンの呼び名にはいくつかのタイプがある。

  • 「ARMY」や「モノノフ」のように、戦士や忠義を感じさせる呼び名。

  • 「なにふぁむ」や「Buddies」のように、家族や仲間を感じさせる呼び名。

  • 「おひさま」や「8号車」のように、ファンを世界観の一部として表す呼び名。

  • 「YOU:ME」や「BESTY」のように、言葉の美しいギミックや繋がりを感じさせる呼び名。

どれも単なるニックネームではない。 そのグループとファンが、どんな距離感でつながっているのか。 ファンが自分たちをどう見ているのか。 メンバーがファンをどう呼びたいのか。 そういう関係性が、名前の中に少しずつ入っている。

全然関係ない方面からだと小さい声でしか言えないが
そういう呼称があれば、少し仲間になれるのだ。

ファンの呼び名は、外から見ると少し照れくさいけど。

「ARMYです」 「モノノフです」 「おひさまです」 「8号車です」

知らない人が聞けば、何のことかわからないかもしれない。 でも、わかる人にはわかる。 その言葉を使った瞬間に、同じものを好きな人たちの間で、少しだけ距離が縮まる。 それは、合言葉に近い。

大げさに言えば、ファンの呼び名は、小さな旗のようなものかもしれない。 自分はここにいます。 この人たちを応援しています。 この物語のそばにいます。 そういう気持ちを、短い言葉で表している。

アイドルだけではない「ファンの呼び名」

ファンの呼び名は、アイドルやアーティストだけのものでもない。

私が好きな福岡のテレビ番組に『ゴリパラ見聞録』がある。 ゴリけんさんとパラシュート部隊のお二人が、依頼者の行きたい場所へ旅をするローカル番組だ。 今ではCSや地方でも深夜帯で見ることができる。この番組では、ファンのことを「キッズ」と呼ぶ。 これがまた、なんともいいのだ。

大人の視聴者も多い番組なのに「キッズ」。 でも、そこに変な若作り感はない。 番組を見て、笑って、ときには一献の場面に付き合って、旅の失敗や人間くささまで楽しむ人たち。 そんなファンを「キッズ」と呼ぶことで、番組全体にどこか部活のような、秘密基地のような、ゆるーい仲間感が生まれている。

BTSにはARMY。 ももクロにはモノノフがいる。 日向坂にはおひさまがいる。 ME:IにはYOU:MEがいる。 超特急には8号車がいる。 そして、ゴリパラ見聞録にはキッズがいる。うーん、少し部類が違う?

推しを応援する人たちにも、それぞれの名前がある。 その名前には、ちゃんと愛情がこもっている。 呼び名があるだけで、ファンは少しだけ、その世界の住人になれる。 横の繋がりも。それが、推し文化の面白いところなのかもしれないですね。

いいなと思ったら応援しよう!

ぱおぱお noteも小説創作も全くの素人です。チップなんて2026年1月段階で貰ったことないです!正直どんなものか見てみたいものです。貰えるようにがんばってみます。