熱帯魚手芸店
エピソード3 reimenn
開店するにあたっての色々ややこしいことを
不動産屋で働いている弟に任せていた。
手芸店&刺繍教室は女性が足を運びやすい
ついでに寄ることが可能な場所が一番やで~と
勤務6年目の弟が言うので
バス停と地域密着スーパーの間の
貸し物件で始めることにした。
弟に任せっぱなしだったのが悪いのか
思ってたより狭かった。
これだと、生地を置く場所があまりないなぁ。
気持ちとしては、教室メインなので
弟に引き続き気持ちよく動いてもらえるような
柔らかい物腰で、
「狭いしあかん」と伝えた。
お互い時間もないので、ストレートが一番である。
弟は「やっぱりそう言うかなと思ったわ。」と
笑ってごまかしていた。
「そう言われるかなと思ってもう一軒考えてある。」
いやいや、2店舗も無理やし。
退職金は少なからず、結婚資金に置いときたいし。
「もう一軒は賃貸にせんと、俺が買うわ。
一階だけ教室にして、二階は俺が住むし。
光熱費だけ払ってくれたらいいし。」
なかなか弟は抜け目ない。
これで私が食事も洗濯もしてくれるんじゃないかと
一石二鳥だと思ってるんだろう。
まぁ、教室が上手く行くかもわからないし
賛成するしかないか。
「場所は姉ちゃん知ってるんちゃうか。
閉店したクリーニング店や。
ちょっと外装工事してもらっとくわ。
内装は父さん張り切って、俺がするって言ってたで。」
抜け目ない弟は、父親に内装をさせるようだ。
クリーニング店の白い壁が
スカイブルーの綺麗な壁に変身した。
内装は、父がホームセンターで買ってきた
壁紙を母と二人で大喧嘩しながらも
貼ってくれたようだ。
海の壁紙。
なかなか奇抜なチョイスだけど
これくらいのインパクトがある方がいいんだろう。
インスタ映えとか。最近は。
名前を熱帯魚手芸店とそのまんま
父がブルーのペンキで描いたのだが
熱帯魚の文字が濃すぎて手芸店が残らないのか
熱帯魚店だと勘違いしている人が多いらしい。
困ったな。
手芸教室を全面に押していくには。。。
てな話を焼き鳥屋で冷麺を食べながら
店長に話していたら
「そんなん、最初だけ。
何の入り口でもかまへん。
うちの店見てみ。皆、冷麺食べてるやろ。
昼間なんか冷麺の売り上げの方が伸びてきてるんやで。
冷麺上手い上手いゆうて、取材も今度来るんやで。」
なんか、その取材に便乗して
うちの店アピール出来んかなぁ。。。
冷麺の刺繍でもして
この刺繍はどうされたんですか?ってつながらへんかな。と
提案してみたが、小さい記事やしどうなんやろなと。
冷麺はついでらしい。
本来の取材は小学校にいる桃色インコの記事特集で
その周辺の紹介にちょこっと載るとのことらしい。
その雑誌の記者さんが、とにかく冷麺好きで
企画を通したって話らしい。
刺繍教室の無料体験の初回は
桃色インコにしよう!とひらめいた。
とりあえず、ピンクの刺繍糸を
沢山用意しておこう。
https://editor.note.com/notes/nc756f7e63bad/edit/
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ありがとうございます。大事にします。