管理者あるある"監査が来る"と聞いた瞬間、時間の流れが変わる。管理者だけが知る監査前のリアル。
「来月、実地指導(監査)があります。」
その一本の連絡が入った瞬間から、管理者の頭の中は一気に監査モードへ切り替わります。
普段からきちんと運営しているつもりでも、不思議なくらい心が落ち着きません。
「書類に漏れはないだろうか。」
「同意書は全員分そろっているか。」
「加算の算定根拠は説明できるか。」
「職員配置は問題ないか。」
頭の中でチェック項目が次々と浮かびます。
そこから始まるのは、書類との戦いです。
契約書、重要事項説明書、個人情報同意書、アセスメント、通所介護計画書、モニタリング、サービス担当者会議の記録、研修記録、委員会議事録、避難訓練、防災計画、事故報告書、ヒヤリハット、感染症対策、虐待防止、身体拘束適正化、BCP…。
一つ確認すると、また一つ気になる。
たった一枚の書類を探すために、何十冊ものファイルを開くこともあります。
「昨日まで普通に仕事をしていたのに、どうしてこんなに気になるんだろう。」
そう思いながらも、利用者様の対応はいつも通り続きます。
送迎もある。
家族様対応もある。
職員からの相談もある。
監査準備だけをしていればいいわけではありません。
日中は現場を走り回り、利用者様が帰られたあとから本格的な書類確認が始まる。
「今日はここまでにしよう。」
翌朝、出勤すると真っ先に確認してしまう。
そんな日が数日続きます。
そして迎える監査当日。
朝から事業所全体が少し緊張しています。
職員も普段以上に静か。
「大丈夫ですよ。」
そう声を掛けながら、一番緊張しているのは実は管理者。
質問を受けるたびに、頭の中で制度を整理しながら説明する。
「なぜこの運用なのですか。」
「この加算の根拠を教えてください。」
一つひとつ丁寧に答えながらも、心臓はいつもより速く動いています。(笑)
監査が終わり、指摘事項がなく無事に終えられた瞬間。
全身の力が一気に抜けます。(笑)
「終わった……。」
その一言が自然と漏れます。
でも翌日にはまた通常業務。
利用者様はいつも通り来所され、職員は笑顔で働き、送迎車はいつもの道を走ります。
管理者にとって監査は、「書類を見られる日」ではありません。
これまで積み重ねてきた日々の運営や職員の努力、利用者様への支援が適切だったのかを確認される日です。
だからこそ、緊張するのです。
そして監査が終わるたびに思います。
「次の監査でも慌てないように、今日からまた一つずつ整えていこう。」 と・・・
