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【雑談】「ズレ」が生み出す一期一会

実はまだ梅雨が明けてない雑談☁

HZ102話では101話でのネモVSロイの流れからのボタンVSドット、以前レホールと訪れた遺跡に残っていたラクリウム・サインの調査コレクレーのコインパニック、スコヴィランとの戦闘からのリコのカルボウゲットと一話にかなり内容が詰め込まれていた。

様々なイベントがある中で個人的に興味を惹かれたのがドットとボタンのバトルだ。ドットはHZシリーズ第三章『テラスタルデビュー』から出演しているが、その活躍はハッカーとしての役割が主だった。

勿論ハッカーとしての一面もボタンというキャラのパーソナリティを形成しているが、原作の『スカーレット・バイオレット(以下”SV”)』におけるボタンの正体はカシオペアを名乗るスター団のマジボスであった。

ポケットモンスター スカーレット・バイオレット

彼女はSVのストーリーの軸の一つである「スターダスト★ストリート」の黒幕であり、最後に戦う実力者トレーナー。イーブイとその進化系(ボタン曰く"ブイブイ")に愛着を持つ所謂「ブイズ」の使い手だ。

アニポケにおいても原作と同じくブイズであるブースターとニンフィアを繰り出してドットに「カチコミ」を仕掛けてきた。ボタンの実力はチャンピオンクラスのネモも認めている。

ポケットモンスター(2023)EP102:遺跡で出逢った騎士

ネモとボタンの間にしっかりと面識がある…ということは、SVのストーリーの時間軸で考えれば「ザ・ホームウェイ」のクリア後の世界線だと推測するのが妥当だろう。ボタンはクリア後にアカデミーに復学してパルデアリーグのエンジニアの仕事をしている描写がある。

ポケットモンスター スカーレット・バイオレット

HZシリーズにおいてはボタンの描写のみならず、多くの状況証拠によってSVのクリア後世界線であることが推定されている。

ただし、これらは全て状況証拠であって確定した情報ではないことに注意しなくてはならない。「クリア後」という概念を持ち出すのであればゲーム内主人公(アオイ/ハルト)の存在が不可欠だが、アニポケでそれらは匂わされる気配すらない。

すなわち、我々がアニメで観た世界はゲームで描かれたものと同一の世界なのか?という命題に対してはあくまで推定を含むファジー(曖昧)な答えしか出せないということだ。

ポケモンはスタートダッシュからマルチメディア展開で成長してきたコンテンツ。マルチメディア展開においてはキャラや舞台の設定などはある程度の同一性を担保しつつも、メディアごとに少しずつズレるのが普通だ。

監修などによって著しいズレは矯正されるが、舞台設定などを多少ズラすことによって世界観に広がりを持たせるというのもコンテンツの成長戦略の一つだ。

例えばSVのオリジナルアニメである『放課後のブレス』はアカデミーに「とある転校生」が来る""の世界を描いた作品だ。

本作においてもSVの主要キャラのネモ・ボタン・ペパーは登場するが、やはり原作とは少し違った顔を見せている。

【公式】オリジナルアニメ「放課後のブレス」第1話 息をふく |『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』

『放課後のブレス』の主人公の一人であるオハラは指揮者の父を持つフルート奏者。彼女はナッペ山にてハルクジラに襲われていたペパーをフルートの音色で注意を逸らして助けることとなる。

ペパー:もしかしてハルクジラの注意逸らしてくれたのお前か?笛上手いんだな
オハラ:お父さんから教わったから…
ペパー:へえ、親と仲いいんだな
オハラ:そうでもないかな…。フルートもホゲータが居てくれたから吹けたんだ
ペパー:そうか…。お前にも礼を言わなきゃな。ありがとよ。相棒ポケモン大切にな

【公式】オリジナルアニメ「放課後のブレス」第1話 息をふく

原作のペパーのストーリーにおいて「親」の存在がどれほど大きいか…というのは今更語るべくもないが、オハラのような境遇のキャラと何を話すのかは想像するしかなかった。原作からズレた世界だからこそ描くことができたストーリーなのだ。

「とある転校生」…ゲーム内主人公が(まだ)いない世界においては劇的にその世界の問題が解決されることはない。オハラ・アリキス・ホーマという三人の登場人物は自分の中の壁を自分達で乗り越えていく。それは細やかなことかもしれないけれど、確かにその世界で起こったことだ。

世界のズレは主に時間と空間の座標がズレることによって生まれる。アオイ/ハルトが来る前のアカデミー、パラドックスポケモンの存在が明るみになった後のエリアゼロ、リコ達がテラスタル研修で巡ったパルデア…。同じ舞台であってもそこで生まれる物語は一期一会の出来事なのだ。

次回の103話ではぐるみんとナンジャモのコラボオフイベントが開催されるようだ。そこにはナンジャモの厄介ファンとも称されるナッペジムジムリーダーのグルーシャの姿も見える。

この世界にぐるみんがいなければグルーシャがナンジャモのオフイベントに参加している姿など拝めなかったかもしれない。ズレた世界の一期一会に感謝して「今、ここ」の物語を楽しみたい所存。To Be Continued.

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