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【詩のような散文】 雨の日曜日

雨の日曜日

屋根の端から落ちてゆく雨垂れをみていたら

『雨』という字を書く時の

『雨』の中の雨粒の「点」

たまには

ひとつだけでも増やしてみるのはどうかなと、思う

つたたたた

つたたたたたー

雨粒、四つじゃ追いつかないじゃない?


ひとりごちる


たまには、うんと長く点を書いてみたりしてもいいのかもとも思う

つたたたたーーーーーーた

雨垂れが

たーって、のびにのびるから



斜め具合に書くのではなくて真っ直ぐに点を書いてみるのもいいのかも

真っ直ぐにひたすらに落ち続ける雨だれなのだから

などと

などと


ひとりごちる



先週の日曜日には、良人が「鯛めし」を作ってくれると言った

鯛を?

鯛を何処で?

鯛を何処で買うのかしら?

鯛のウロコをどうするつもり?

そもそも、なぜ鯛めしなの?

矢継ぎ早に頭の中は疑問で一杯になるけど

うっかり質問をして「鯛めしを作る気分」をしぼめさせてはなりません


息をひそめて

出来上がりを静かに待ちます


鯛めしが出来上がったけど

鯛の切り身でこさえたという

鯛めしを土窯で炊いて

その後出汁の効いた汁をかけて

その後カニ風味のあんかけで

三段階のご飯

そうか、鯛丸ごとが無くても鯛の切り身だけあれば

そんな風に工夫次第で

こんなに楽しめるものか


あんまり美味しかったから

カレンダーの裏で金メダルをこさえた

ありがとうの言葉と

又、作ってくださいね

ぱんぱかぱあーん、ラッパは鳴らぬけど受賞式



けど、賞品は無いは


金メダル

水曜日くらいに食卓テーブルのしたに飛んでいたけど

そんな事は気にしないの

今週末も又、夜ご飯をこさえてくれるという


なのでわたしは

窓辺に寝転んで雨垂れをあますことなく眺めて

雨という字についてあれこれ考えたりしている

家族全員お休みの日の夜ご飯を考えないで済む脳みそを

実に自由にふる活動させているつもり





今日もメダルをつくるだろうか

本日は出張先で手に入れてきた、しじみのアレコレなんだって


静かに待つ


5月のカレンダーを丸く切り取り

多分、月曜日にはもうテーブルのしたに落ちているかもしれないメダルを



でも

どんなに上手く出来たとしても

賞品は無いは


あ‥
屋根の端に落ちるのは雨の「垂れ」なのだから
「垂れ」の字について考えるべきだったかもしれません


ところで、どうでも良い話しなのでありますが

「良人」は、


  精選女性随筆集
       宇野千代
       大庭みな子
            小池真理子 選

の、宇野千代さんの随筆の中で、ご主人の事を「良人」と表現されており
ちょっと背伸びして使ってみたくなりました。





最後まで読んでくださりありがとうございました😊
こうして好きな事出来ている今に感謝します。

マガジンに追加してくださりありがとうございました。
ひいろさま💓


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