1997年12月10日(水)《BN》
【熊大迷宮:黄金勇者部隊】
「ごめん!後は任せた」
「やれやれ、この役立たず」
どうやら敵僧侶の無効の呪文を喰らったらしく、呪文詠唱が出来なくなった小山内 文太が前衛の戦士に向かって状況を叫び、それを横で聞いていた田村 沙織が厳しい言葉を投げかけた。ここは熊大迷宮。黄金勇者部隊は本日も地下4階を訪れている。先週ボスであるおっさんを無事クリアしたので、今日はブルーリボンの部屋攻略を目的に迷宮に侵入した。ブルーリボンの部屋の扉の罠は田村が華麗に解除できたので、後は亜獣を倒し切ってブルーリボンを含むアイテムを回収するだけの予定となる。そして作戦の再確認を行なった上で、大浦 俊克が扉を蹴破って中に侵入し、戦闘が開始となったのである。出現した亜獣は戦士が5体、魔術師が2体、僧侶が4体、忍者が3体であり、先制の小山内の大爆発の呪文で魔術師に大ダメージを与えることに成功する。そしてその後の戦士の攻撃で最も簡単に厄介な魔術師を殲滅することに成功する。だが、敵僧侶が唱えた無効の呪文により、小山内の呪文詠唱が無効化されてしまう。それでこの後は攻撃呪文なしで亜獣と戦わなくてはならず、田村が厳しい言葉を吐いたのである。ただ、魔術師が無効の呪文を受けるのは多少仕方がない現象であり、かけられた小山内を責めるのは違う気もする。しかも田村は役立たずと称したが、罠解除士は戦闘中は常に役立たずなので、お前が言うな感は満載なのである。
「ちょっと数が多いな。優先順位は忍者、僧侶、戦士の順で」
「了解」
亜獣は12体残っているが、攻撃呪文の心配をする必要はない。そこで順番に撃破していくことになるが、その手順を大浦が指示して、権藤 友加里と柳川 悠加が元気に返事を返す。数が多いものの気持ちは前向きのようであり、時間はかかりそうであるが、負けることはなさそうだと後衛の3人は判断をしている。ただ流石にこの状況を無傷で突破するのは困難なので、ダメージを受けた者から順番に一旦下がり、大畠 究に回復を依頼する。そしてこれを繰り返していく中で少しずつ亜獣の数も少なくなり、最後は見事に全亜獣を消滅させたのである。
「お疲れ様ー!物質回収するねー」
いつもよりも気持ちを込めた田村の声を聞いて少し元気になった戦士3人はゆっくりと後方に下がり、大畠に回復を依頼する。そして回復と回収が終わった後でブルーリボン回収を喜びあい、次回からの地下5階探索を楽しみに、本日はこれにて迷宮を後にしたのであった。
※部隊情報
◆黄金勇者部隊
大浦 俊克 15期 戦士(起源) 3回生
権藤 友加里 15期 戦士(予知) 2回生
柳川 悠加 15期 戦士(神技) 2回生
田村 沙織 15期 罠解除士 2回生
大畠 究 15期 僧侶 3回生
小山内 文太 15期 魔術師 3回生
