1997年11月10日(月)《BN》
【戦士鍛錬場:大島 清吾・宮崎 桃・飯島 桜《さくら》・藤井 淳紀・前村 亮二・福永 菜月】
「お前らちょっと特殊だからなあ」
「完全に俺をディスってますね」
思考の表情を浮かべながら藤井 淳紀が発した言葉を聞いて、大島 清吾は笑顔で返事を返した。ここは午前中の戦士鍛錬場。本日もたくさんの戦士が鍛錬を行っている。>>1さん部隊といつかは最強いつでも最強部隊の戦士たちは朝から一緒に鍛錬を行っており、現在休憩中である。どちらの部隊も現在地下6階のボスである鼻ひげ戦を行っており、その鼻ひげの特性などから、攻略への最適解を考えているのである。戦士の分類は基本的には避ける人の起源系、神技系、予知系であり、戦略を考える場合はこの3系の編成等で考えることが多い。これはほどんどの戦士が避ける人であることに起因している。そこで戦士3人のフォーメーションを考える時にはこの3系の編成や、配置等で考えるのが通常である。たとえばいつかは部隊であれば藤井が起源系で前村 亮二が神技系、福永 菜月が予知系であり、この3人で一般的なフォーメーションを考えれば起源系の藤井が敵を惹きつけつつ、前村と福永が攻撃メインで戦うパターンが主流である。これは鼻ひげ戦でも当てはまり、この3系の組み合わせであればこれが最適解となる。ただ、部隊によっては起源系と神技系と予知系が1人ずつではない場合もあるので、その構成によって戦い方が変化するのである。また>>1さん部隊の大島は喰らう人の重喰であり、全戦士の中でもかなりマイナーな系統となっている。実際喰らう人で括っても現在大島と原田 公司の2人だけである。このパターンだと攻撃を喰らう人である大島がメインで敵と対峙し、予知系の宮崎 桃と神技系の飯島 桜が攻撃メインとなるのである。これは鼻ひげに限ったことではなく、この編成であればどのような敵に関してもこのフォーメーションが有効となるので、編成を考える必要がなくなる。このことを藤井は特殊だと表現したのである。
「でも本人以外にはちゃんと喰らえているかどうかわからないんでよねー」
「ちょっとドキドキモンスターだよね」
鼻ひげの攻撃を喰らいまくっている大島の状況に関して宮崎が感想を口にし、それに飯島も言葉を続ける。避ける人の2人にとって喰らう人が上手く喰らえているのかどうかは完全には判断がつかない。なので鼻ひげからの攻撃を喰らいまくる大島が多少心配なのであるが、結果あまりダメージを喰らっていないので大丈夫ということが続いているのである。
「じゃあ模擬戦再開しますかね」
「次は大島くんよろー」
休憩の時間を過ぎたので立ち上がりながら藤井が言葉を発して、一緒に立ち上がりながら宮崎が大島に声をかけたのであった。
