2004年8月13日(金)《ST》
【AXIS:外口 デニム・又吉 綿音・又吉 静歌・富田 剛】
「デニムくん。それってまさか・・・」
「いやいや、姉ちゃんの子供っすよ」
店内に入ると店長の富田 剛から驚きの表情で声をかけられ、それに外口 デニムは笑いながら返事を返した。ここはゲーム&喫茶『AXIS』ゲーセン部。13時を少し過ぎた時間であり、店内では数人の常連客がそれぞれゲームを楽しんでいる。外口は本日の午前中は第5迷宮地下1階の探索を行い、部隊メンバーと『南地区レストラン』で食事を取った後で『AXIS』にやってきたのである。外口は今日から実家である阿蘇に帰省することになっており、姉の又吉 綿音と一緒に帰る約束をしていたのである。そこで喫茶部で先程落ち合って、帰省前に富田に挨拶に来たのである。
「デニムこんにちはー。ってまさか」
「絵梨花ちゃんまで。姉ちゃんの子供だよ」
キッズコーナにいた桑野 絵梨花がやって来てかけて来た言葉に、外口は苦笑しながら返事を返す。まさか富田と全く同じツッコミをされるとは思っていなかったからだ。外口は赤ちゃんの顔を桑野に近づける。すると桑野は嬉しそうな表情をあげて、軽く頭をなでなでした。
「ちょっと軽く挨拶だけするかな」
「店大丈夫なんすか?」
挨拶に向かおうとする富田に外口は軽く質問の声を上げる。ゲーセン部はワンオペでやっており、喫茶部に移動すると店内に誰もいなくなるのである。
「大丈夫大丈夫。正直いてもいなくてもいっしょ」
こう言いながら富田は店から外に出たので、外口もそれについていく。そして桑野はキッズスペースに戻って再度宿題を始めたようだ。
「綿音さん、いらっしゃい」
「あ、店長さん。ご無沙汰してます」
喫茶部に入って来て声をかけて来た富田の声に、又吉は笑顔で返事を返す。そして外口から子供の又吉 静歌を渡されて抱っこしている姿は、以前とは違い母親の雰囲気が漂っている。
「めっきりお母さんだね」
「まあお母さんですからね」
久しぶりに会った感想を正直に述べた富田の言葉に対して、又吉はあっさりと当然のツッコミを返したのであった。
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