期待と現実のズレの中で、どう自分を守るか~休職21日目~
前回のラスト(振り返り)
そして道中で話をしようと思ったが、ここぞというところで、
なんか車の音がうるさいかもしれないな
という言い訳なんかをしながら、気づくと、図書館に到着してしまってた。
荷物を自習机に置いて、本を探して借りる。そこでしばらく本を読む。
もう、出かけてから2時間以上は経っている。
ようやく心を決めて、外に出て、電話をする。
恩人である先輩の方が電話に一発で出る。
「おう!」から始まった電話
pan「あ、●●です」
先輩「おう!」
その声を聞いた瞬間、懐かしさと同時に、
“ああ、また強がってしまいそうだ”という予感が背筋を走る。
「どうや?」と聞かれ、
思わず「だいぶ体を休められています」と口をついて出てしまった。
ああ、これはよくない。
“元気な自分”を見せようとする、いつもの癖だ。
頭の中が二重構造になる
心の奥では「まだ復職は難しい」とわかっている。
実際、前日に病院に行き、医師から「まだ1ヶ月以上は必要」と言われたばかり。
でも、恩人の声を聞いた瞬間、
本当のことがどこかに引っ込んで、演じる自分が前に出る。
「あと1週間で戻れそう?」という問い
「ひとまず1か月というところだけど、あと1週間で戻れそう?」
その言葉に、少し焦りと期待が混じっているように感じた。
すぐさま、昨日の診察内容を思い出しながら話し直す。
「昨日、病院に行ってきたのですが、医師からはまだ回復途中で、
あと1ヶ月以上はかかるかもしれないと言われました」
その瞬間、電話越しに一瞬の沈黙と、微かな落胆の空気が伝わってきた。
それでも、守ることを優先したい
その反応を受けて、申し訳なさがじわりと押し寄せてきた。
でも同時に、「ここで無理して戻っては、また同じことになる」
という強い警告も、内側から聞こえていた。
自分を守る。
それが今回、休職を決意した理由だったはずだ。
その原点を、ここで忘れてはならない。
そして事務連絡へ
その後、人事の方に電話が代わり、事務的な連絡事項を話す。
この方は前回の休職時にもやり取りをしていたので、
少し気が楽だった。
ただ、今回の休職には“復職ありき”ではなく、
“会社を離れる可能性”も含まれている。
それをどこかでしっかり話さないといけない。
でも、今はまだそのタイミングじゃない。
体を整えることが、最優先だ。
電話のあと、残ったもの
電話を切ったあと、重たいものが心に残っていた。
きちんと伝えられたのか?
強がってはいなかったか?
期待に応えようとしていなかったか?
でも、少しずつ少しずつ、
“伝えた”という事実だけは、確かに積み重なっている。
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