ジュリー&ジュリア|料理と人生
『プラダを着た悪魔2』のキャストインタビューをきっかけに鑑賞。
メリル・ストリープとスタンリー・トゥッチが、ミランダやナイジェルとはまるで別人で、その演技の幅にも改めて驚きました。
『ジュリー&ジュリア』
あらすじ
1949年にフランス料理を学び、料理本を出版した実在の料理研究家ジュリアと2002年にジュリアの料理本の全レシピに1年間で挑戦し、その過程をブログに記録したジュリー。「料理を通じて人生を切り開く」実在した2人の女性の挑戦を描くストーリー。
まず、感動するのはジュリア(メリル・ストリープ)の演技。
チャーミングで明るく、歌うように話す姿は人々を明るく照らす太陽のよう。歌声はマンマ・ミーアでも堪能できますが、声が素敵ですよね。
ジュリア・チャイルドが出演していた料理番組の映像と比べてみても、本人の生き写しのようで驚きました。
料理を学ぼうと入門したル・コルドン・ブルーでの奮闘の様子や、胸中は切なくも泣きながら友人を祝福する姿はとても愛らしい。
一方、ニューヨークで働くOLのジュリー。
こちらの様子は、一介の主婦として共感できます。
成功した友人と比べ落ち込み、何者かになりたいと焦る。もがきながらブログを始めたが、世間から反応がなく「虚空に送っている気分よ」と嘆く。
自分で始めたことに追い詰められ、周囲にあたってしまう姿はかなり身に覚えがあり自分のことのよう。
ブログの反響が大きくなり、ジュリア本人からの言付けとして苦言を呈されますが、そこから立ち直る過程が好きです。
親しみを持っていた憧れの相手からの拒絶はつらいもの。
友人との会話で「イマジナリーフレンド」と言っていたが、まさにこれまで料理を通して繫がっていた気がしていたが一歩通行の愛情でもある。
それでも今までブログや料理を続けてきたのはジュリア自身の力で、その過程や個人としての成長は、否定されるものではない。
「ジュリア・チャイルド」と「イマジナリーフレンドとしてのジュリア」同じようで決定的に違う現実を割り切る。
ジュリア・チャイルドとは違う形でも、日々を懸命に積み重ねてきたジュリーの姿は、私に「自分の歩幅で続けていい」と思わせてくれました。
フランスでジュリアが大胆に料理をする様子は陽気で爽快感があるし、ニューヨークのジュリーのレトロなキッチンやこまごまと頑張る姿は微笑ましい。
主婦や、仲の良い夫婦であったり共通点もあるが、時代も環境も志も異なる二人の女性のそれぞれの挑戦が前を向かせてくれる。
どちらの夫婦も、苦難はあっても自分たちの挑戦を信じて支え合っている。その姿がとても素敵だった。
「僕がパンなら、君はバターだ。」
そんなふうに、お互いの人生を自然に支え合える夫婦でありたいと思った。
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