家の猫のルーティーン
家の猫は夜8時になると二階の寝室へ行こうと誘ってくる。二階に着くとソファの背もたれ部分に、やんのかポーズで背中の毛を逆立てながらいつものちょっと怖いけど楽しい遊びをやってくれと誘ってくる。寝室と廊下と息子らの部屋を激しく走り回りようやく一通りの行動を終えると水を飲む。
まずはベッドのピンクのラウンド毛布の上で4本足でフミフミをする。真剣な眼差しで斜め下一点を見つめながら一生懸命フミフミする。背中の毛は逆立ちいつも私の方にお尻の穴を向けている。
落ち着くとそこに丸くなりすやすやと眠りにつく。数時間たつと寒くなるので羽毛布団の下にもぐりこんでくる。常に足元あたりにいるので注意が必要だ。
夜中には数回、階下に行き一人で遊んだり出窓から外を見張ったりしているようだ。たまに鈴の入った丸いおもちゃを廊下で転がす音がしてくると気持ちがほんわりとして嬉しくなる。可愛いなと。
朝は、一番早く起きた家族に合わせて一緒に階下についていく。そしてまずはメダカの健康チェックをしてから出窓から外を見張る。いつものように鳥達はやってくるが被害を及ぼすような事案はない様子だ。

私が家にいると猫は家庭内ストーカーと化しトイレにもお風呂にもついてくる。外で洗濯物を干しているときなどは「いったいそこで何をしているんだ。危ないから早く中に入りなさい」と大きな声で鳴く声が網戸から聞こえてくる。トイレでは用を足す私の後ろで小窓に立ち外から怪しい者が覗かないかを監視してくれている。

風呂に入れば脱衣所と浴槽の扉を通れる位開けておかないと、開けろ開けろとうるさい。開けておけば今度は脱衣所の網戸から外を眺めたいやら、水が飲みたい、そして早く出なさいと急かされる。浴槽の湯を覗き込みそっと湯温を測ってみようと片足を伸ばしてはみるがいつもさわる前に引っ込めてしまう。
「あと30秒ね。そしたら出るから」などど話しかけながらせかせかと出る始末。
夕方5時。夕飯の支度を始めると食器棚の前に行儀よく座り、「私に柔らかくて美味しい物を少し下さいな」とねだる。小さいスプーンに一杯だけお皿に入れてあげる。おかわりが欲しいときはまた食器棚の前に座って無言の圧で待ち続ける。お腹がいっぱいになると砂はないが、皿にちょいちょいと砂をかける。

大根やカブの葉っぱ、ほうれん草に小松菜。葉物には目がなくいつでもほんの少しかじってみようとするが、特に食べたいわけではないようだ。かじってちぎるのが面白いようだ。
何かとせかされたり、してあげることが色々あるけど、これがまた相手が家の猫なんだからぶーぶー小言は言うけれどいつだってそれが嬉しくて楽しいのだ。
これが家の猫ではなくて、家の舅や姑となると話は大きくちがってくるが。
今日もまた、家の猫は家の中の各部屋から外をしっかり見張り、色んな所でたくさんお昼寝をしてお日様の匂いをたっぷりつけて私の帰りを待っていてくれるはず。
猫がいてくれるって本当に幸せだ。
