ヘリはうるさい、危険だ、落ちる?『あなたが運転する車は飛行機の何百倍も事故率が高いですよ!』
ヘリはうるさい…たしかにそうだ!
長年飛行機の近くで仕事をしていたから…「その騒音は慣れっこ」
…にはならない。
危険かもしれない乗物でも──その機動性によって守られる安全や医療が存在する。
費用対効果こそヘリがうるさくても飛んでいる理由である。」
「ヘリってうるさいよね~」
「オスプレイって危ないんでしょ?」
「上空を飛ばれると怖いからやめてほしい」
…はいはいおっしゃることはごもっとも。
なんでも空を飛ぶものは“魔法かテロ”と思っておられるのでしょう?
でも…甚大な災害でヘリが救助に活躍したり…
自衛隊のヘリが「民間機が飛べない危険な条件」で急患輸送を行っても
「なぜか全くニュースにもならない」
そうです報道機関は取材のため
「ヘリをとても重宝している」のに
「自ら運用する重要な手段の必要性を世間に説明しない」
という不思議な姿勢だ。
どちらかというと【科学に疑問がある?】
というぐらいの拒否反応。
もはやヘリに近づいたら石でも投げられそうな勢いである。
今回はそんな“音と空に対する集団ヒステリー”について、背脂と皮肉をたっぷりかけながら考えてみよう。
【第一章】「ヘリがうるさい」という大合唱!見栄っ張りなSUVの方がよっぽどうるさいよ?
「上空を飛ぶヘリがうるさい」と不満を垂れる人間は、たいてい、自分が運転する自動車のアイドリングやマフラー音には無頓着だ。
ヘリがうるさい?
はい!事実です。
だがその理由は単純で、
飛行高度が低い
回転翼(ローター)が空気を叩く構造だから
重量制限が厳しく、防音材が詰めない
それだけ普通にヘリが重宝されている
“物理的かつ技術的そして機会費用として避けがたい理由”があるからだ。
ローターの音は、「ブレード・バーティックス・インタラクション」(BVI)という現象で、先行した羽根が後続の羽根の乱気流を叩いて「バチンバチン」と鳴る。これ、音響設計以前の問題。そもそも物理法則と戦ってるのよ、ヘリって。
ちなみに、軍用オスプレイの音が特に凄いのは、二重反転ローターでもなければコアキシャルでもなく、巨大なティルトローターを人間に近い高さで回しているから。ドスドス響くのは当たり前だ。
【第二章】「飛行機は怖い」「オスプレイは落ちる」…じゃあ首都高は安全か?
さて、なぜこんなにも「ヘリ=危険」「オスプレイ=恐怖の象徴」みたいなイメージがこびりついているのか?
答えは簡単。
ニュースになるからだ。
新聞記事:「オスプレイ、またトラブルか!?」
現実:「計器の誤作動です。手順通りに帰還してます」
報道:「パイロットの判断で緊急着陸。緊迫の30分」
現実:「天候が悪化したので普通に降りました」
これだ。
一方、自動車は安全になった!
平均すれば…毎日10人以上の命を奪っている。
しかし自動車事故がニュースになるのは大惨事か芸能人絡みのときだけ。なぜか?
空の乗り物=非日常で“ネタ”になるから。
自動車=ありふれて話題にならないから。
要は「テレビ映え」なのだ。
部品が落ちた・取れた、窓にヒビが入った。
そんなもん自家用車でも普通に起きてる。
あなたの自動車のエンジンチェック毎日始業前に行っていますか?
1年中…乗ったとたんエンジンかけて走り出していませんか?
でも…自動車が「怖い」「乗るのやめよう」とは言われない。
なぜか。
人間は“慣れた殺意”には鈍感で、“知らない安全”にだけ過敏になる。
【第三章】操縦士は超エリート、機体は超過検査──ヘリは“空飛ぶ神社の絵馬”みたいなもん
航空機の操縦士になるには、国家資格に加えて膨大な訓練と更新手続きが必要だ。
ヘリのパイロットはさらに、
着陸地点の気象・風向・高度を瞬時に判断
街中や山岳地でのホバリング制御
低速・近距離飛行による緻密な操作
サーカス団の空中ブランコより高度な技を…
同時にこなす必要がある。
F1レーサー+チェス名人+天気予報士を合体させたような人種である。
言い換えれば「スーパー人間」。
そのくせ、機体は定期点検の鬼だ。
1時間飛ぶごとに整備、100時間で分解検査。
某航空救急ヘリなんか、99%整備で1%しか飛んでないという現場すらある。
【最終章】それでも「飛行機は怖い」あなたへ──空は“神の領域”だから恐れられる
結局のところ、我々人類は“空を飛ぶ”ことに未だコンプレックスを抱いている。
DNAの奥底に「鳥は神の使い、空はあの世とつながっている」という概念が染み付いているのだ。
だから、空の事故は特別視されるし、
「空を飛ぶ奴らは何か危ない」と感じてしまう。
「私は飛行機が怖いから車で行く」と言う人を、論理では説得できない。
なぜなら、その根拠は科学ではなく感情とDNAの仕業だから。
おわりに:恐れよ、地上を
ヘリはうるさい。でもそのうるささは
「人間に近い高さで空を飛ぶ機械の、誠実な音」なのだ。
騒音は、安全の副産物。
報道は、誤解の燃料。
そして地上こそ、最も危険な場所である。
だからこそ、今日も私はこう思うのだ。
「空の上の方が、よっぽど静かで安全だ」と。
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チップのお返しは・・・なにができるのか?思案橋です