はなしベタな貴方へ贈る!【海上自衛隊式スピーチ克服法】
嗚呼…5分間講話!
それは…自分を磨く極限の試練なり!
海上自衛隊に伝わる…恐るべき儀式
その名も「5分間講話」
それは己の魂を削り言葉を紡ぎ出す…
血と汗と涙のドラマ!
かくいう小官は…、
かつて内気な少年だった。
人前で話すなど…拷問に等しい苦行だ。
「失敗したら恥ずかしい」
「自分の無能さが露呈する」
「憧れの女性に嫌われたくない」
「後輩にバカにされたくない(すでにバカにされているのに!)」
そんな弱虫感情が…小官をがんじがらめにする。
しかし!
今の私は…4人の前でも…1万人の聴衆を前にしても
堂々と講話をぶちかませるだろう!
なぜか?その秘密は
「恥をかくのは私じゃない…内側にに住まう
もう一人の出しゃばりな自分だから関係ない。」
出しゃばりでない方の自分…
それは冷酷無比で鼻持ちならないな批評家だ!
「コイツ…またどんな失態を演じるのか?」と
常に粗探しに血眼を光らせる、悪魔のような存在だ。
しかし!
そいつも…たまには世話焼の一面をみせる。
「おい!何をボサっとしているんだ!
次はこのセリフを吐き出すんだ!」と
黒子のように…私を操る。
なぜ…こんなにも冷静に…堂々と人前で話せるようになったのか?
それは、5分間講話に課せられた血も凍るような掟のせいだ!
「講話実施記録」の提出。
それは、話した内容を文章にし、自己評価し、反省点を洗い出す、
魂の浄化作業だ。
もし、提出を怠れば?
かつては「腕立て100回」など…
まだまだ生ぬるい罰!
ひどい教官や班長にあたったら…
前ささえ1時間の罰!
腕立ての姿勢のまま…じっとそのままの姿勢を
「よし!」と言われるまで保持する。
床には…汗が滴り落ち、水たまりを作る!
腰は笑い、意識は遠のく!
そんな地獄絵図が待っていたのだ!
あな恐ロシアろしや!
しかし…この極限状態の体罰が、
私の中に眠る生存本能を呼び覚ました!
講話の前日には「前の実施者の講評」という、
さらなる試練が待ち受ける。
評価の仕方が適当だと…話者ともども罰が待っている。
2〜3日前から…腹の調子が悪くなるのが日常茶飯事!
そんな極限状態には、
プライドも自尊心・虚栄心なんてすべてシベリア送りだ!
ゴミ箱行きだ!
クソの役にも立たない中尾ミエは!…
かわいいベイビーから…図々しいボンビー!…
極悪キングボンビー!へ進化?する。
見栄も何もない。ただ生き残るための
至上最大の脱出なのだろう!
そして、私は気づく。
「堂々と話す嫌いな自分」
こいつこそが、私の救世主であり悪魔・貧乏神だと!
「コイツ今回はどんなボロを出すのか?」
と、常に私を監視する批評家
そいつがいる限り、
私は沈黙の恐怖に飲み込まれることはない!
「5分間講話よ…ありがとう!」
お前のおかげで…私は強くなれた!
そしてイヤミな自分へ
そのうちお礼参りにいくからな!
「月夜の晩ばかりではないぞ!」

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