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諜報業界用語: 「アノニマス」

今回は「アノニマス」について見ていきましょう。

これで、映画、ニュースをもっと楽しめます...

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「アノニマス」: 分散型のオンラインハクティビスト(ハッカーとアクティビストを組み合わせた造語)の国際的なネットワークであり、政治的な動機に基づく活動で知られています。正式なリーダーシップや階層を持たず、メンバーシップは流動的で多様な背景を持つ個人で構成されています。

Note: 分散型のオンラインハクティビストと言うのはどいう意味か、要は「アノニマス」のグループ内で共通の目的を持った者同士組み、「アノニマス」の名のもとにハッカーとして行動するという意味です。 それは、2人の時もあるかもしれません、はたまた数10人の時もあるかもしれません。 下記行動パターンの欄を参照。

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歴史的背景

  • 起源(2003年頃): アノニマスは、2003年に設立された画像掲示板「4chan」に端を発しています。つまり日本の2CHの米国版...当初、ユーザーがデフォルトの匿名ユーザー名として「Anonymous」を使用していたことから、集団の概念が形成されました。初期の活動は、ゲームチャットルームへのいたずらや、標的を定めたいじめ(「Raid」と呼ばれた)といった、娯楽を目的としたものでした。

  • ハクティビズムへの移行(2008年以降): 2008年の「オペレーション・チャノロジー(Project Chanology)」と称された、サイエントロジー教会に対する抗議活動で世界的な注目を集めました。この事件を境に、アノニマスは単なるいたずらから、検閲や不正義と見なされるものに反対する、イデオロギーに基づいたハクティビズムへと活動の主軸を移しました。

  • 象徴: メンバーはしばしば、グラフィックノベルおよび映画『Vフォー・ヴェンデッタ』に登場するガイ・フォークス・マスクを着用して抗議活動を行います。これは、17世紀に英国議会爆破計画に関与したガイ・フォークスをモデルにしたもので、権力への抵抗の象徴とされています。

  • モットー: グループの集団的なアイデンティティと使命を強調するモットーは、「我々はアノニマス。我々はレギオン。我々は許さない。我々は忘れない。我々を待て (We are Anonymous. We are legion. We do not forgive. We do not forget. Expect us.)」です。

行動パターンと目的

  • 組織形態: アノニマスは分散型のネットワークであり、特定の固定された組織や中央集権的なリーダーは存在しません。メンバーは「Anon」と呼ばれ、セキュアなチャットルームなどを通じて、目的を共有する個人が集まり、自律的に活動を計画・実行します。

  • 主な目的:

    • 情報の自由の推進と検閲への抵抗。

    • 政府、企業、その他の組織が不正義や検閲を行っていると見なした場合の抗議。

    • 金銭や報酬を目的とせず、政治的な主張や大義のために行動します。

  • 主な戦術:

    • DDoS攻撃 (Distributed Denial of Service Attack): 標的のウェブサイトに大量のトラフィックを送りつけ、サーバーをダウンさせてサービスを利用不能にする手法で、アノニマスが最もよく用いる手法の一つです。

    • データ窃取とリーク: 機密情報を盗み出し、公開することで、標的の不正を暴露したり、混乱を引き起こしたりします。

    • 仮想座り込み/デモンストレーション: 違法行為ではない場合もありますが、サイバー空間での抗議活動や、現実世界でのガイ・フォークス・マスクを着用したデモも行います。

    • ウェブサイトの改ざん (Defacement): 標的のウェブサイトの内容を勝手に変更し、メッセージを掲示することもあります。

今までの主な実績(活動例)

アノニマスは、その時々の国際的な出来事や、不正義と見なす事態に対し、迅速に反応し、多くの注目すべき活動を行ってきました。

  • サイエントロジー教会への抗議 (2008年) - 「Project Chanology」: 組織的なDDoS攻撃やファックス爆弾などにより、教会のウェブサイトや電話システムを標的にしました。

  • WikiLeaks支援活動 (2010年) - 「Operation Payback」: WikiLeaksへの金融サービス停止措置に抗議し、PayPal、Visa、MasterCardなどのウェブサイトをDDoS攻撃で標的にしました。

  • アラブの春支援 (2011年): チュニジア、エジプトなどの政府のウェブサイトを攻撃し、検閲に抵抗する国民を支援しました。

  • ロシアに対するサイバー戦争 (2022年): ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、ロシア政府機関や国営メディアに対し、データベースのハッキング、機密文書のリーク、DDoS攻撃などを実施。国営テレビでプロ・ウクライナのコンテンツを流すなどの行動も報じられました。

  • ミャンマーの軍事クーデターへの抗議 (2021年): 軍と政府のウェブサイトへの攻撃を通じて、クーデターへの抗議活動を行い、民主主義の回復を求めました。

  • テロ組織ISISに対する活動 (2015年): パリのテロ事件後、テロ組織ISISに対し「サイバー十字軍」を宣言し、関連アカウントやウェブサイトを標的にする活動を行いました。

アノニマスの活動に対する評価は分かれており、「自由の戦士」や「デジタルのロビン・フッド」と称賛する声がある一方で、「サイバーリンチ集団」や「サイバーテロリスト」と批判する声もあります。しかし、彼らがハッカー文化と社会の認識に与えた世界的な影響は広く認識されています。

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