用語集: 「デッドハンド・システム」 <- ロシアの自動反撃システム
今回は「デッドハンド・システム」について見ていきましょう。
皆さんご存知とは思うのですが、とりあえず上げときます。
基本、本来米国とロシアは戦う理由がないと思っているのですが、そこを無理やり戦わせる勢力もいそうですね~
では、たとえば戦術核を米国がロシアに撃ち込んだ場合にどうなるか?
そのときに活躍するのが「デッドハンド・システム」 です。
ロシアは、世界を破壊するいろんな兵器をもっていますが、そのうちの一つです。
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「デッドハンド・システム」: 冷戦時代にソ連で開発されたとされる核報復の自動化システムです。その目的は、ソ連(現在のロシア)の指導部が敵の核攻撃によって壊滅し、報復命令が出せなくなった場合でも、確実に核の反撃を行うことにあります。
このシステムは「終末兵器(Doomsday Device)」とも呼ばれ、ロシアが核攻撃を受けた際の最終的な抑止力として機能すると考えられています。
デッドハンド・システムの概要
開発と存在
ソ連時代に開発され、正式名称は「ペリメーター(Perimeter)」システムとされています。
システムが現役であるかどうかについては、ロシア政府による公式な確認はありませんが、西側の専門家の間では現在も稼働している可能性が高いと考えられています。
このシステムは、アメリカの核ミサイル攻撃に対する確実な報復を保証することで、敵国に先制攻撃を思いとどまらせる抑止力の一環として機能します。
仕組み(想定される機能)
デッドハンド・システムは、いくつかの条件が満たされた場合に自動的に作動するように設計されているとされています。
警戒態勢の移行: まず、システムは平時には非アクティブな状態ですが、国際的な緊張が高まるなど、核戦争の可能性が高まった際に、最高指導部の決定によって「戦闘モード」または「警戒態勢」に移行します。
攻撃の検知: システムは、以下の要素を組み合わせて大規模な核攻撃を探知します。
地震センサー: 大規模な核爆発による地震波を感知します。
放射線センサー: 放射線レベルの急激な上昇を検出します。
通信の途絶: ロシアの主要な軍事通信網と、最高司令部との連絡が途絶したことを確認します。これは、指導部が攻撃によって破壊されたことを示唆します。
自動報復: 上記の複数の条件が同時に満たされた場合(特に主要な軍事・政治指導者との通信が途絶したことが重要)、システムは自動的に報復措置を開始します。
指揮ロケットの発射: 報復のプロセスとして、まず特殊な指揮ミサイル(または「通信ロケット」)が発射されます。このロケットは弾頭を持たず、暗号化された発射命令を搭載しています。
ミサイル発射: この指揮ロケットがロシア全土に散らばるサイロや移動式発射台の核ミサイルに、報復攻撃を行うための最終的な発射コードを送信します。これにより、生き残ったオペレーターや部隊が手動で命令できなくても、自動的に核ミサイルが敵国に向けて発射されることになります。
抑止力としての意義
デッドハンド・システムの存在は、「相互確証破壊 (Mutually Assured Destruction, MAD)」という核戦略の概念を体現しています。
相互確証破壊: 相手を完全に破壊し尽くす能力を両陣営が保持することで、先制核攻撃を行えば、確実に自国も報復によって破壊されることが保証されるため、結果として核兵器の使用を思いとどまらせるという考え方です。
「保証された」反撃: デッドハンドは、指導部不在という極限状況下でさえも報復が保証されるため、核攻撃を仕掛ける側にとって「核の勝利」という選択肢を完全に排除する役割を果たします。これにより、核兵器が使用される可能性を低くする(抑止力を高める)ことを目的としています。
このシステムは、核戦争における究極のフェイルセーフ(安全装置)であり、「核の黙示録」が始まってしまった後の最後の反撃を確実にするための手段として考えられています。
参考:
Dead Hand: Russia's Last Line of Nuclear Retaliation | WION Fineprint
