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算数の宿題が全部まちがっていた夏休みの思い出

夏休みの算数問題集の宿題。
思い出したくないけれども時効だから書いてみることにした。


僕は当時、計算が苦手だった。
宿題も嫌いだった。

でもなんとか早く片づけたい。

そうだ、答えを写せばいいんだ。

でも全問正解にしてしまうと答えを見て書いたんじゃないかと疑われそうで怖い。

だってクラスで一番計算苦手だって知られているから。

九九を覚えるのにも小学校5年までかかったんだ。

そんな僕が算数問題集の全部をまじめに解いたと思わすにはどうしたらいいんだろうか? と悪知恵だけは働く子供であった。

よし、ワザと間違った答えを書いたらいいんだ。

かくして僕は、全300問あるうちの150問をワザと間違った答えで書いた。

罪悪感が入り混じった。
やはり残り150問はまじめに自力で解いた方がいいなと思った。

残り150問、ひたすら懸命に数字と記号と格闘するのであった。


夏休みが終わった。

提出後、後から先生に呼ばれた。

僕はおそるおそる職員室まで歩いていく。

何を言われるかドキドキだった。

いやいや、答えを写したなんて悟られることはないはずだ。

ワザと半分間違って、ワザと半分は真面目に解いたんだから、バレるはずなんてないじゃないか。


担任の先生
「みちばらん君、あなたこの答え、300問のうち290問も間違えているじゃない。いったいどういうこと?」

は?

いやいや半分の150問は正解のはずなんだが・・・

でも不正解のバツばかりが並んでいるのを見せられたら何も言えない。

これは???

自力で解いた問題もほぼ全て間違っていたってことなのか?

ありえない。ありえない。
いくら計算苦手でも、これは全くありえない。

でも間違っているんだから仕方がない。

いわずもがな、最初から全部やり直したのは言うまでもない。


あとがき

生徒は解答ページを持っていないという前提の宿題でした。

それをわざわざ同じ問題集を買ってきてまでズルしたことがアダとなったのか。それとも自己採点をしなかったことが間抜けだったのか。

ともかく子供のやることはひとつもふたつも抜けている。賢くはなかった子供時代なのでありました。


シロクマ文芸部に入部してみました

本日、シロクマ文芸部に入会しました。

小牧さん、きっかけをありがとうございます。

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