#89 先取り学習を紐解く(小学校受験・小受・中受)
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X(Twitter)の世界にいると、嫌が応にも先取り学習の話題を目にします。小学校低学年での英検上位級の合格報告や、公文の教材の早期終了報告など。そこまででなくとも、「小学校入学時にはここまでやっておいた」系の投稿も散見されます。
一方で、先取り学習の実態や弊害を語る投稿も増えてきました。また、昨今のSNSを見るに、子どもの先取り学習は、親の自己肯定感(承認欲求)を満たすためではないかとも思えます。
本noteでは、そんな親心を揺さぶる先取り学習の本質と向き合い方を掘り下げてみました。
※本noteは、海外でいう飛び級をするような天才児(ギフテッド)系には当てはまりません。一般的な学力層における先取り学習に関する話となります。
■先取り学習の本質と落とし穴
・ドラえもんに学ぶ先取り学習の落とし穴
大切なことはいつもドラえもんが教えてくれます。こちらの「人生やりなおし機」のお話は、先取り学習の功罪を考える上で実に示唆に富んでいます。
簡単に紹介すると、小学校四年生(以下:小◯表記)ののび太は、知能は小二レベルと判定されます。そしてその状態のまま、この道具を使って4歳の頃に戻ります。つまり、4歳で小二までの先取り学習が終わっている状態です。
もちろん、4歳の世界ではのび太は超天才児扱いをされます。小学校に上がっても小一までは同様ですが、段々と雲行きが怪しくなります。怠けていたのび太は、当然それ以降の積み上げがないですから、知能は小二レベルのまま。小三になった時には、周囲に完全に追い越されて、いつもののび太の立ち位置に戻るという展開です。
4歳〜小一までは天才児。この時期の自己肯定感(自己効力感)は爆上がりです。「小学校入学後のスタートでつまづかせたくない」という理由で先取りされるご家庭がありますが、これはこの類でしょう。
自己肯定感の向上は大切な要素ではあります。ただし、のび太のように「いつか追いつかれるタイミング」が来た際、その反動で自己評価が大きく揺らぎ、マイナスに作用してしまうリスクも伴います。
実際、受験戦略としての先取りは、その「学習範囲を終えれば止まる」ものです。つまり、いつかは周囲が追いつくのです。
小学生の頃は神童だったけれど、中高になってから伸び悩む。このパターンに陥らないことが肝要です。
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