ナバトレでつなぐ、椎葉村の元気な未来:壮年期からの健康づくりと社会参加への挑戦
宮崎県の山間に位置する椎葉村。豊かな自然に抱かれる一方で、人口減少と高齢化という課題も抱えています。15年後の2040年には、村の人口は約1426名に、そのうち65歳以上が741名を占めると予測されており、特に75歳以上の方がその7割を超える見込みです。こうした未来を見据え、地域で暮らす人々がいつまでも元気で、社会とのつながりを持ち続けられるようにするためには、新しい視点での取り組みが求められています。


私たち㈱WONDER未来図は、そんな椎葉村で「ナバトレ」という新しい挑戦を始めています。これは、単なる運動プログラムではありません。村の未来を、地域の方々と一緒につむいでいくための大切な一歩です。
「ナバトレ」ってなんだろう? – 未来への種まき
「ナバトレ」という名前には、いくつかの意味が込められています。まず、椎葉の方言で「ナバ」とは、村の特産品である「しいたけ」のこと。地域に根差した活動であるという想いが込められています。さらに、サンスクリット語では「新たな、もしくは継続的な変化」を意味し、運動を続けることで心身に良い変化を生み出していこう、という願いも持たせています。
この「ナバトレ」は、主に30代から60代の、いわゆる壮年期から中年期の方々をメインターゲットとした、健康増進と社会参加のきっかけづくりのためのプログラムです 。なぜこの世代なのか?それは、10年後、15年後を見据えたとき、今のうちから健康への意識を高め、無理なく社会と関わる習慣を育むことが、将来の豊かな生活と、持続可能な地域社会にとって非常に重要だと考えるからです 。
この取り組みは、椎葉村の「介護保険事業計画」にも示されている、将来の地域包括ケアのあり方にもつながるものです。ナバトレを通じて目指す未来は、大きく2つあります。
将来の社会参加率アップ!:若いうちからナバトレのような場に参加することで、社会的な活動への心理的なハードルを下げ、参加し続けるモチベーションを育みます。
健康長寿の村づくり!:健康リテラシーを高め、特定健診や特定保健指導の受診率向上を目指します。病気の早期予防はもちろん、運動が必要な方をナバトレにつなぐなど、高齢者保健事業と介護予防が一体となったシステムの構築を目指します。
「ナバトレ」体験! – 体と心に火をつける時間
では、実際の「ナバトレ」はどのような内容なのでしょうか?それは、「1時間みっちりと!体幹を中心とした全身トレーニング」です。筋力トレーニングを中心に、専門家の指導のもと、しっかりと体を動かし、心地よい汗を流します。デザインも30代~60代が親しみやすいものを意識しています。この新しい試みに、椎葉村の方々は早速応えてくれました。


第1回ナバトレ:参加者は19名!20代から60代まで、幅広い世代の方が集まりました。

第2回ナバトレ:参加者は16名。リモート会場を新たに開設!22名は、リモートでの参加でした!こちらも20代から60代の参加がありました。回を重ねるごとに、新しい参加の形も生まれてきています。


ナバトレが描く、椎葉村の未来図
ナバトレは、単に「運動する場」を提供するだけではありません。その先に見据えているのは、椎葉村の社会参加のあり方そのものを、未来に向けてデザインしていくことです。
現在の高齢者の方々の社会参加率を高めることはもちろん重要ですが、それには多くの困難が伴うのも事実です。だからこそ、ナバトレでは「10年後、15年後を見据え、現在の40代~50代の方が将来的に通いの場に参加するための土台を作る」ことを重視しています。若い世代が健康リテラシーを高め、将来の社会参加率を上げること、そして、その方々が地域のキーマンとなり、社会参加の場を未来永劫つないでいく仕組みづくりが不可欠なのです。
若い世代の健康意識を高めることは、特定健診の受診率向上にもつながり、将来的には保健事業と介護予防が一体的に実施される体制づくりへの貢献も期待されます。
この未来図を実現するために、私たちは以下のようなステップを考えています。

知名度アップと参加者増へ:まずは現地での開催を月1回程度行い、より多くの方にナバトレを知ってもらい、参加者を増やしていきます。
リモート参加の拡大:現地開催の様子をリモートでつなぎ、サテライト会場を増やしていきます。そのためには、インターネット環境が整った場所の確保と、各地域でのキーマンの発掘・育成が鍵となります。
運動習慣の定着化:週1回~2週に1回程度の頻度で、現地開催だけでなく遠隔リモートでの定期開催も実施し、運動を継続できる仕組みを構築します。遠隔地から現地の参加者をフォローアップする体制も確立していきます。
「椎葉モデル」の確立と波及:椎葉村のようなリハビリテーション資源が限られた地域でも、遠隔からのフォローアップで効果を上げるモデルケースを構築します。そして、同じような課題を抱える他の地域にも展開できるシステム作りを目指します。
おわりに:未来への希望を、ナバトレから
㈱WONDER未来図が提案する「ナバトレ」は、椎葉村の未来を明るく照らすための一つの灯火です。壮年期からの健康づくりと社会参加への意識改革は、個人の生活を豊かにするだけでなく、地域全体の活力にもつながります。この小さな一歩が、やがて大きな輪となり、椎葉村、そして日本の多くの地域が抱える課題への新しい解決策を提示できると信じています。「ナバトレでつくるこれからの未来」に、どうぞご期待ください。
記事執筆者:金子茂稔

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