受け取った光を、次は誰かの心へ
人生2度目の海外は、ベトナムへ。
滞在した7日間の中でたくさんの素敵な出逢いがありました。
その中で、涙を流すほど、胸を打たれた出逢いをここに綴ります。
ベトナム旅行の最終日、
名残惜しさを感じながら、ダナン空港を出発しました。
しかし、そこで告げられたのは、3時間の遅延。
経由地のホーチミン空港に着いたのは、
目的地である羽田空港行き出発の30分前。
空港の職員さんに「Hurry up!」と言われるも、
搭乗手続きと手荷物検査には、長蛇の列が…。
一緒に旅行に行った友人と最短ルートを模索し、
高校の体力テスト以来のダッシュをしながら、
搭乗ゲートに向かいましたが、間に合いませんでした。
空港の職員さんに、間に合わなかった理由を伝えると、
カウンターで待機するように言われたため、羽田行きの飛行機に乗れなかった方々と待機していました。
最終的に告げられたのは、数時間後の成田行きの飛行機に乗ること、もしくは、1日後の同じ時間の便に乗ること。
いずれも、自腹でチケットを購入することが条件でした。
別の便のチケット代、宿泊代、食事代 × 2
そんな大金は、私たちの手元にはありませんでした。
込み上げる不満に耐えながら、カタコトの英語で空港職員さんに
掛け合うも、半笑いを浮かべながら対応する始末。
悔しさから泣きそうになっていた時、
同じく乗り遅れてしまった日本人男性2人が声を掛けてくださったのです。
事情を説明すると、航空会社や空港職員さんに再度問い合わせ、
仮に次の日の便でも彼女たちをなんとか帰国させることはできないかと
掛け合ってくださいました。
最終的に私たちは、大きな額が発生することなく、次の日の便で帰国できることになりました。
掛け合ってくださっただけでなく、その夜、空港泊を余儀なくされた私たちを心配し、人数分以上のお水をいただきました。
旅行から3カ月ほど経った今、記事を執筆しているこの瞬間も涙が込み上げてくるほど、その優しさに胸が熱くなりました。
自分自身のことが解決すればそれで良い、ではなく、
周囲の人が困っていたら、自分の損得に関わらず、迷いなく、
手を差し伸べる姿。
人の温かさに触れたとき、こんなにも自然と涙が溢れてくるのだと実感しました。
今は、大学生ということもあり、精神的にも金銭的にも余裕がある、と
断言できる立場にはありませんが、
こんな私にでもできる、ほんの少しの気遣い・心遣いで
誰かの心に温かさを与えられたらなと考える日々です。
いつか、余裕がある人間に成長し、困っている人に出逢ったとしたら。
損得に関わらず、手を差し伸べることができる存在になりたいと
強く思います。
「全然気にしないで!こういう出逢いは、またいつか必ず逢えるから!」
素敵な行動だけでなく、こんなにも素敵な言葉を掛けてくださった
2人の男性から受け取った光をそのままにせず、
次は私が誰かの心へ。
ホーチミン空港で出逢った2人の日本人男性への感謝の気持ちを込めて。
卯木 遥奈
