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トマトを焼きながら、考えたこと。

初めてのドイツで、
ホテルの朝食ビュッフェに
焼いたトマトがあった。

トマトが焼いてある。

なんか、新鮮だった。

輪切りにしたトマトを
ただ焼いただけのもの。

それだけなのに
なぜかおいしかった。

生のトマトとは
全然違う顔をしていた。

甘みが増して
酸味が丸くなって
少しだけ、味わい深くなる。

トマトはトマトのままなのに。

帰国してから
自分でも作るようになった。

輪切りにして
塩胡椒を少々。

オリーブオイルで
フライパンで焼く。

それだけだ。

特別な技術はいらない。
難しいことは何もない。

ただ、
少しだけ手をかける。

それだけで
トマトが変わる。

料理をしていると
たまにそういうことを思う。

人も
ほんの一手間で
変わることがある。

声をかける。
少し待つ。
ちゃんと見る。

難しいことじゃない。

でも、
その一手間を省いたとき
何かが変わらないまま
終わっていく。

トマトも、人も、
素材はいいのに
もったいないな、と思うことがある。

今夜、
トマトを焼いてみようと思う。

ビールじゃなくて、
今日はワインでもいいかな。

Worker’s Cafe
けたろー


読んでくれてありがとうございます。
何か引っかかったら、スキで教えてください。

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