老舗「駒形どぜう」で味わう、江戸の伝統と滋味のひととき【#042】(おすすめ-03)
産業医学講習会で久々に東京を訪れる機会がありました。
小さな子どもがいる今、長距離の学会参加は控えていましたが、今回は少し旅気分も味わえるプチ遠征。
最近は学会や研修もオンラインやオンデマンドで参加できる時代になりました。大変便利ですがその裏で、誰かと時間や空間を共有することの大切さが、少し恋しくもなっていたところです。
そんな折、中高時代の友人にお声がけし、連れて行ってもらったのが、浅草にある老舗「駒形どぜう」。人生初の“どぜう鍋”体験でした。
創業1801年の超老舗。
江戸情緒を五感で味わう、「駒形どぜう」での特別な夕食
駒形本店は、江戸時代の代表的な商家造り、出し桁造りを用いています。当時、大名行列を見下ろすことがないように通りに面した二階には窓がありません。見た目よりも店内は広く、暖簾をくぐると目の前にひろがる入れ込み席は、江戸の風情がそのままに残った空間です。

1階の畳敷きの座敷席も魅力的でしたが、今回は足腰のこともあり地下のテーブル席を選びました。

お目当ては、もちろん「どぜう鍋」。生きたどじょうに酒をかけて臭みを抜き、骨まで柔らかく下処理された状態で提供されます。

浅い鉄鍋に整然と並べられたどじょう、そして山盛りのネギ。その上から甘辛い割り下を注ぎ、ゆっくり火にかけます。

ネギがしんなりしてきたところで一口。驚くほど臭みがなく、口当たりはつるんとして、ほんのり甘い味が広がります。
七味や山椒をひとふりすると、味に深みが加わり、食がさらに進みました。
唐揚げ、鯉の洗い…脇役も秀逸
どぜう鍋に加えて、どぜうの唐揚げや、鯉の洗いも注文。

唐揚げはカラッと香ばしく揚がっており、どじょうの旨味が詰まった一品。

鯉の洗いは見た目こそ鯛のお刺身のようですが、クセがなく、こちらもさっぱりと食べやすい味わいでした。

全体を通して、江戸の食文化と老舗の矜持が感じられる丁寧な接客と落ち着いた雰囲気の中での食事は、まさに“文化体験”そのもの。日常の忙しさから少し離れ、ゆっくりとした時間が流れる、心満たされるひとときでした。
東京という都市の中の「知っている人がいる」ありがたさ
食後は、もんじゃ焼きのお店にも連れて行ってもらいました。完全にお任せのチョイスで、どれも外れなし。
東京で10年以上暮らしている友人の案内は実に心強く、関西人にとっては迷路のような東京の鉄道網も、まるで庭のように使いこなしている姿に感心しきり。
時刻表を見なくても次の電車がすぐ来る。
これは関西ではなかなか味わえない利便性で、東京のすごさを改めて実感しました。
※営業時間の注意

なお、駒形どぜうの営業時間は11:00~20:30と、夜は比較的早めに閉まります。予約ができないため、訪問の際は時間の余裕を持たれると良いでしょう。
私の場合、土曜日の18時半頃に訪問しましたが、待ち組は1組だけでした。
また次に東京に行くときには、ぜひまた声をかけさせてもらいたい。 そして、もし彼らが関西に来ることがあれば、今度はこちらが案内する番です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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