「もうないです」のあとに、もうひと声——奥のカバンから出てきたハンドアウト【#168】(体験記-10)
久しぶりに、日本泌尿器科学会総会に参加してきました。
以前は地域がどこであっても、コンスタントにほぼ毎年参加していたのです。
最近は、産業保健の方に身が傾きつつあって、足が遠のいていました。
今回は京都開催だったので、これは行けるなと思い、参加してきた次第です。
最先端の知見に触れられるのは素晴らしいことです。
ただ、二足の草鞋を履くというのは難しいもので、ついていくのがきついなぁ……というのが、正直な今日この頃でした。
内容はさておき、ちょっとした体験談をひとつ書いておきます。
ハンドアウトがもらえるセッション
診療報酬改定と保険診療に関するセッションでは、ハンドアウトの配布がありました。
学会でのハンドアウト配布というのは基本的にほぼないのですが、このセッションはたまたま用意されていたのです。
会場に着くのがやや遅くなってしまい、その時点でもうハンドアウトはなくなっていました。
「今、印刷してもう少しで持ってきてくれるみたいよ」という声が聞こえてきたので、では終わってから帰り際にもらおうかな、と思って席につきました。
セッションが終わって、ハンドアウトが置かれているはずの場所へ向かいました。
ない。
売り切れていました。
なぜ足りないのでしょうか。
会場の収容人数を考えて、印刷されていない・・・ということでしょうか。
「学会本部にお問い合わせいただくしか……」
その場にいたスタッフの方に聞いてみました。
「学会本部から渡されたぶんは、もうなくなってしまいまして……。
学会本部にお問い合わせいただくしか……」
申し訳なさそうに、そう言われます。
「本部はどちらにありますか」
と聞くと、わたわたとされ始めました。
「えっと本部は・・・」
忙しいのか、めんどくさいのか、たぶんその両方なのでしょう。
すると、奥のカバンからあまりのハンドアウトが出てきました。
え、あるやん!
たぶん、予備として置いてあったのだと思います。
こういう、ちょっとしつこめな来訪者のために。
ダメ元で聞いてみるものです
ダメ元で聞いてみるものですね。 めんどくさい人にはなりたくないけれど、でも、伝えるべきところは伝えてみる。
結果としてラッキーでした。
ただ、振り返ってみると、自分がそんなに粘ったわけでもないのです。
「本部はどちらに?」と、一歩だけ聞いてみた。
そのひと言で、奥のカバンが開きました。
引き下がっていたら、もらえずに帰っていました。 聞いてみてよかったな、という小さな話です。
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