「声が聞こえるだけで」
さて、本日で恋シリーズ一旦終了します。
シリーズ物っていいですね。
でもあんまり続けちゃうと出し切ってしまいそうで・・・笑
ということで最後はちょっと甘酸っぱい目線でどうぞ。
直接話せるわけじゃない。
連絡先も知らないけれど、
今日は、その角の奥から――
あなたの声が聞こえてきた。
それだけで、
私は、幸せになれた。
友達とふざけているのか、
時折聞こえる「ぉい」っていう、控えめなツッコミも。
笑うときだけびっくりするほど大きくなる声も。
その、ほんの小さな変化に、
私は、ぐらぐらと揺らされる。
好きになるって、
こんなに忙しいんだって、
自分の胸の内に問いかけてみた。
「愛おしいって、こういうことなのかな」
あなたの、その大きな目が、こちらを向くように――
私も少しだけ、いつもより大きな声で笑ってみる。
“楽しい”が、伝わればいいな。
“大好き”って、言ってしまおうか。
この思いを伝える日を、
決めたわけじゃない。
でも、
“伝える”ってことだけは――
自分に、ちゃんと約束してる。
今日も、私は、
あなたの音を、探してる。
