第0話:パピコ、目覚める
妄想魔パピコの日本歴史物語
Season 1:神話と古代のはじまり編
まえがき
今回のお話は、パピコがまだ卑弥呼ちゃんにも、アマちゃんにも、誰にも出会っていない頃のお話です。
まだ人間も、神様も、New tubeも、DocoMiteもないころ。
世界はとても静かでした。
そんな何もなさすぎる時代に、パピコは目を覚まします。
⸻
アメーバ
と共に目覚める
むかしむかし。
まだ人間も神様も、New tubeもDocoMiteもないころ――。

静かな世界で、パピコは目を覚ましました。
「……ん?」
パピコは、なぜ自分がここにいるのか分かりません。
どこから来たのかも、何者なのかも、よく分かりません。
名前も忘れちゃった。
なんとなく思い付いた名前「パピコ」
自分は、パピコ。
まわりにいたのは、アメーバたちだけでした。
パピコは、アメーバたちをじっと見つめました。
よーく見えるように見つめました。
ぷるん。
ぷにょん。
ぬるん。
「……しゃべらないタイプのお友達だね」
けれど、この世界はあまりにも静かすぎました。
楽しいような、楽しくないような。
不思議だけれど、ちょっと退屈。
パピコは、だんだん眠くなってきました。
「えーと、もう少し寝る……」
そう言って、パピコはまた眠ってしまいました。
⸻
次に目覚めたのは、
恐竜時代

次にパピコが目を覚ました時――。
そこは、恐竜のいる時代でした。
「わぁ……今度は大きいねぇ!」
パピコの前を、フクイラプトルがのしのし歩いていきます。
パピコは、じーっと見つめました。
そして、なぜか思いました。
「……乗れそう」
パピコはフクイラプトルの背中に乗って、元気いっぱい遊びました。
どしん、どしん。
びゅーん!
「わーい! はやい! 楽しいー!」
フクイラプトルに乗って走るのは、とても楽しい時間でした。
けれど、たくさん遊んだパピコのお腹が、ぐぅ〜っと鳴りました。
「……お腹すいた」
遊びすぎて、お腹が空いてしまったのです。
でも、この時代には、きな粉のお餅も、紫蘇ジュースも、焼いたマンモスのお肉も見当たりません。
パピコは少し考えました。
「えーと、もう少し寝る……」
そう言って、パピコはまた眠ってしまいました。
⸻
マンモス時代
と、にぎやかな家族

次にパピコが目を覚ました時――。
そこには、大きなマンモスと、にぎやかな家族がいました。
毛皮のお洋服を着た家族が、火のそばでわいわいしています。
「よーし!」
「ごはんできるよー!」
「わーい!」
火の上では、大きなお肉がじゅうじゅう焼けていました。
その匂いをかいだパピコは、ぴたりと動きを止めました。
「……この匂い、知ってる」
あまり覚えていないけれど、パピコはこの時代に来るのが初めてではありませんでした。
いつ食べたのかは思い出せません。
けれど、焼いたマンモスのお肉の味だけは、なぜか覚えていました。
パピコの目が、きらきら光ります。
「マンモスの肉、食べたい!!!」
⸻
マンモスのお肉を食べて、また眠る

やさしい家族が、焼けたマンモスのお肉を分けてくれました。
「はい、どうぞ」
パピコは、両手でお肉を持って――
ぱくっ。
「おいしい!!!」
焼いたマンモスのお肉は、やっぱりとても美味しかったのです。
お腹いっぱいになったパピコは、ぽかぽかした火のそばで、だんだん眠くなってきました。
「えーと、もう少し寝る……」
そう言って、パピコはまた眠ってしまいました。
さて、次にパピコが目を覚ますのは、どの時代なのでしょうか?
ドキドキですね!
⸻
あとがき
ついに、パピコのはじまりのお話を書きました。
パピコは、アメーバと共に目覚めた、時代を飛ぶ妖精です。
でも、最初から何でも分かっていたわけではありません。
名前も忘れて、自分が何者なのかはよく分からない。
それでも、目の前にいるアメーバを「お友達」と思い、恐竜に乗って遊び、マンモスのお肉を食べて満足して眠る。
そんなパピコらしい第0話になりました。
次にパピコが目覚める時、物語はいよいよ人間たちの時代へ近づいていきます。
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