なぜ渾身の記事ほど読まれないのか?〜16個の身も蓋もないWEB記事の真理〜
10年以上、WEBメディアにライターや編集者として関わってきました。その中で、さまざまな「WEB記事の真理」があることに気づきました。
Xでポストしてそこそこ反響があったので、備忘録としてnoteにも載せておきます。
16個の身も蓋もないWEB記事の真理
・「これ絶対ヒットするな!」と思った記事は大抵読まれず、肩に力を入れずに作った記事が大きく読まれる
・タイトル、キャプション、写真などこだわるポイントは無数にある。手を抜かないライター・編集者のタッグだけが、読まれる記事を継続的に生み出せる
・PVの上限は、基本的にジャンルで決まる。「多くの人が興味あることを、異なる視点から描く」ことが正攻法にして、唯一の成功法則である
・魂を込めた記事は読者に届くし、実際、バズった記事は想像以上に多くの人が読んでいて、他媒体からの執筆依頼や書籍化のオファーなど、書き手の人生を大きく変える
・ライターと編集者のコミュニケーションが多ければPVが取れるわけではないが、PVが継続的に取れている書き手は間違いなく担当編集者と良好なコミュニケーションをしている
・大きく読まれた記事は、他社が後追いしてくる。ヒットすればするほど、消費期限は短くなるので、早めに次の鉱脈を見つけておくのがベター
・「効率良くPVを取る企画」は存在しない。その手の企画は参入障壁が低く真似られやすいからだ。実際、占いもクイズの難読漢字の読み方も読まれたのは最初だけだった。結局、オリジナリティの高い記事をコツコツと作るしかない
・「読まれなかった人、モノ、ジャンルのネタは採用しない」という態度は、ライターからの企画の提案数の減少に繋がる。そうなると、良好なコミュニケーションもなくなるし、結果的にPVも取れなくなっていく。読まれなさそうな企画も、ある程度は許容するほうがトータルでは大きな成果を生む
・コンサルが話すSEO施策は大抵役に立たない。「面白い記事を作る」ことが結果的に一番PVを集めるし、SEOにも有効である
・WEBは徹底的に中身勝負な世界であり、「名前のある書き手や、インタビュイーだから読まれる」ということはない。有名芸能人のインタビュー記事は、大抵が数千PV止まりである。「いかに、多くの人の興味を引けるか?」を考える、マーケティング思考が求められる
・「それ読まれるの?」と半信半疑だった他編集者の企画が、大きく読まれることは珍しくない。優れた企画は、往々にして個人の作品である
・逆に、多くの人が「いいね!」となる企画があまり成功しないことも珍しくない。企画段階で多くの人が賛成した場合、すでに機を逸している、旬を逃している可能性がある
・WEBメディアは、向き不向きが非常にはっきり出る業界である。紙メディアで経験を積んだベテランが結果を出せない一方で、ほぼ未経験の人が初月から結果を出すことも珍しくない
・だが、真面目に努力を重ねれば成果はついてくるのも事実である。その際、自分のやり方を捨てて、まずは成果を出している人を模倣するのが必要になる。というか、WEBで成果を出し続けているライターや編集者は、大抵が模倣のプロである(ネタ等のパクリではなく、構成やタイトルや見出し等をうまく換骨奪胎している)
・どれだけ最善を尽くしても、読まれない時は全然読まれない。WEBメディアで記事を出すことは、書き手にとっても編集者にとっても「短距離走かつ長距離走」なので、平常心を維持し、愚直に頑張り続けることが何より大切である
・WEBに記事を出すことは、瓶の中にラブレターを入れて海に流すのに似ている。届いてほしい人に届くかはわからないし、誰にも拾われないかもしれない。が、真摯に誠実に作らないことには、運良く拾われた時に響くものにもならない。もはや祈りに近い行為である
