第一印象は見た目が9割!?元ホテルマンが考える【身だしなみ】の話
少し前にXで話題になった、こちらのポスト。
とある超ベテランライターが「清潔感」を理由に案件を切られた、という話を聞いたことがある。
— 谷垣吉彦 (@cc_yoshi_tani) August 25, 2025
実際に切った側から聞いたので、リアルである。
「ヒゲぼうぼうに寝癖」という格好でWeb会議に現れたのだとか。
当方もヒゲあり。さらにはちょんまげである。属性的にもヤバい。… https://t.co/lgG34o2mzj
「書くのが仕事」であるライターにとって、見た目や清潔感ってどれくらい重要なのでしょうか。
私は「見た目の印象」は、超需要だと考えています。
前職のホテルマン時代に、散々身だしなみの指導を受けた影響が大きいかもしれません。
かつての上司に言われて、印象に残っているセリフがあります。
第一印象は、見た目が全て。
接客をとおして印象がよくなることはあるけど、悪い印象をよくするのはめちゃくちゃ大変。
どんな世代の方からも、好印象を持たれる身だしなみを意識しなさい。
(今の時代「見た目が全て」と言うと、ルッキズムが……とつっこまれそうですが)確かにそうだよなぁと納得したものです。
今回は清潔感や見た目の印象について、私の考えをまとめてみました。
「第一印象は見た目が9割」
よく言われるメラビアンの法則うんぬん…の話ではなく、私がホテルマン時代の上司に言われた言葉です。
お客様はホテルマンの身だしなみや表情、姿勢などの見た目で「この人のサービスを受けたいか」を判断するという話でした。
実際に接客しているうちに印象は変わっていくけど、悪い印象をよくするのは本当に大変。だから、第一印象は大事。
上司がこのようなことを話してくれたのを、覚えています。
私が勤めていたのは、外資系高級ホテル。世界中の人たちが知っている、割と有名なホテルです。
都心にあるため、
政治家
大手会社の社長
芸能人
スポーツ選手
海外アーティスト
などなど、一筋縄ではいかないお客様も多くいらっしゃいました。(接客には、めちゃくちゃ神経を使います。胃薬が必要なくらい!)
私はレストランで勤務していたため、食事中の会話が耳に入ります。著名な方のプライベート利用だったり、大事なビジネスミーティングだったり。食事中の話が外部に漏れるのは、絶対にNG。
お客様に初見で「こいつなら大丈夫そうだな」という印象を持っていただく必要があるわけです。
実際に、寝坊して身だしなみを整えられていなかったスタッフがお客様からNGを出されたこともありました。(「この子はダメ、替えて」と言われます。怖っ)
「パッと見で信頼できそう・安心できそうな身だしなみ」というが大事な世界でした。
ホテルマン的身だしなみ&持ち物のポイント
私がホテルマンとして身だしなみで意識していたのは、清潔感と華やかさ、そして謙虚さ。
清潔感は保身につながる
レストラン勤務だったので、特に清潔感は大事。
前髪はしっかり固めて、爪は短く、制服にホコリがついていないか必ずチェックします。
髪を整髪料で固めるのは、提供した料理に万が一髪の毛が入っていた場合、身の潔白を主張しやすいというのも理由のひとつ。
近年、ネイルアートOKのレストランも増えていますが、年配のお客様など不快に感じる可能性があります。
私は、1人でも不快に感じる可能性があるなら…とマニキュアやジェルネイルはしませんでした。
清潔感を意識
↓
相手を不快にさせる要素を排除
↓
クレームを事前に回避
というイメージです。
華やかさで場にあった雰囲気を演出
私が勤めていたのが、外資系のギラギラホテルだったというのもあり(笑)見た目の華やかさも意識していました。
華やかさを出すポイントは、主にメイク。館内が薄暗くムーディーな雰囲気なため、キラキラ派手めのメイクをしていました。
もし旅館で働いていたら、控えめな日本的なメイクにしていただろうし、ビジネスホテルで働いていたらフレッシュさを感じさせるメイクにしていたと思います。
大事なのは、その場に合う装いをできるかどうか。TPOってやつですね。
謙虚さで相手の満足度を上げる
今も旅行会社に勤めており、多くのお客様に慕われている父から幼い頃に聞いた印象的な言葉があります。
お客様より高級なものを身につけてはいけない。
お客様には「自分の方が格上だ」と認識してもらうほうが、何かとスムーズなんだよ。
これは今でも意識しており、仕事道具や取材先に持っていくバッグは明らかなブランドものは選ばないようにしています。
相手が劣等感を持つことがあれば、よい関係を築きにくいもの。
ホテルでの接客も、ライターとしてインタビューさせていただく時も「サービスさせていただきます」「お話を聞かせていただきます」と低姿勢で挑むことを意識しているのは変わりません。
ライターとして好印象を与えるには?

ここで冒頭の「ライターの清潔感」の話題に戻ります。
文章を書くことを生業としているライターは、見た目をどの程度意識したらよいのでしょうか。
私は人に会うときは、最低限の身だしなみを整えるべきだと考えています。
打ち合わせ
取材
交流会
オンライン・オフライン問わず人と顔を合わせるときは、見た目が整っているに越したことはないと思います。
「美男美女であるべき!」
「フルメイクすべき!」
「髪をワックスでガチガチに整えるべき!」
とは思いません。
「相手に不快感を与えない程度には整えておこう」という意識を持つ必要はあると考えています。
相手や場面に応じて調整する
ライターの仕事は多岐にわたります。
大手企業の役員への取材
Webメディアの編集者との打ち合わせ
堅い業界のBtoBメディア担当者とのやり取り
相手や業界、媒体の性質によって「適切な見た目」は変わります。
経営者相手の取材ならジャケットを着て臨みますし、カジュアルな飲食店への取材なら多少ラフでも問題ないでしょう。
実際に、飲食店への取材にはキレイめなジーンズとスニーカーで行っています。
カチッとした装いより、少しラフなほうが気軽にお話してくださる印象です。厨房を見せていただく時は、滑りにくいスニーカーだとお相手も安心できます。
大切なのは、相手が安心して話せる雰囲気を作ることではないでしょうか。
個性と清潔感のバランス
冒頭のXのポストで話題になったライターさんのように、個性的な見た目の方もいらっしゃいます。
それ自体は全く問題ないと思います。むしろ、印象に残りやすく覚えてもらいやすいという利点もあるでしょう。
ただ「清潔感」だけは最低限押さえておきたいところ。
寝癖がついている
シミや汚れが目立つ服装
明らかに体調が悪そうに見える
このあたりは、相手に心配をかけてしまったり「この人に仕事を任せて大丈夫かな?」という不安を抱かせてしまったりといったリスクがあります。
結局のところ、大事なのは相手への配慮
見た目を整えるのって、結局は「相手への配慮」なんですよね。
「あなたとお会いするのを楽しみにしています」
「しっかりとお話を聞かせていただきます」
「信頼してお仕事をお任せください」
そんな気持ちを、言葉以外の部分で表現する手段のひとつが「見た目」だと考えています。
人生初の取材の日。
「取材慣れてます!プロです!」という感じを出せるように、身だしなみや持ち物を整えて挑んだところ、めちゃくちゃ安心してお話していただいた経験があります。(新品の持ち物も、わざと使い込んでる感を出して持っていきました笑)
一番大事なのは第一印象ではなく、仕事の結果です。
よい印象を持ってもらったあと、どのような結果を出せるかは本人次第。期待を裏切らないようにしたいですね。
みなさんはどのようにお考えか、うかがえたら嬉しいです。
▪️このnoteを書いた人

大崎沙織(おおさき さおり)
元外資系ホテルマン・JSA認定ソムリエ🍷
旅行会社勤務の父の影響で、幼少期から国内外問わず旅行へ→ホテルステイ・移動が趣味の大人に成長 。
noteでは、ホテルステイや旅行の記録・おいしいお店の紹介をします。
本業はライター✒️
飲食店取材、ホテル紹介、旅行・ホテル記事の監修、ワインメディアなど。
取材・執筆・監修のお問い合わせはお気軽にどうぞ!
