(創作)『起業家・J -アントレプレナー』・己を捨てた男③(※フィクションです)
『あんたね。なんでいっつも本音ではないことばかり言ってるのさ?』
母はインスタントコーヒーを、何十年も前から変わらぬマグカップに入れて差し出しながらいった。
『あぁ?何わけわかんないこと言うんだよ?』
『いつも、見ているんだよ。ふふっ。お前の活躍をさ。だからだよ。』
大体お前が大学に行った理由も、起業した訳も、今なぜ宇宙開発をしているのかも、本音を言ってないだろう?なんでいつも誤解を招くことばっか言って敵を作るのさ?』
『真面目にいいことしているなんて、自分から言うなんて、そんなの恥ずかしくて言えねぇだろうが。』
・・・・いつもうるさいババァだ。
『そうやって突っ張るのもいいけどさ。あんたに期待している人、王勢いるんだよ。私もだけど。だからさ、もっと誰かに見られることや、社会の価値基準よりもさ、あんたの本音をさ、たまにはぶち込んでみてもいいんじゃないかな?そのためにテレビ局だって買おうと思ったんじゃなかったの?あの時はそう言っていたよ。
(俺がこの国が未来にまた世界で通用する国にもう一度するんだ!!!)ってさ。』
『わかったよ。ありがとう』
インスタントコーヒーを飲みながら、大学受験を目指していた日々を思い出していた。
『自分が自分であること』
マルティン・ハイデガーが『存在と時間』の中で記していた問い。
俺は起業家としてのアイデンティティを、もはやこの国の誰もが知っている。
・・・・・はずだけど。
配信されているメディアやSNSでの情報は俺の本当の姿を表してはいない。
俺は俺が本当に何をしようとしているのか?
己を本当に見えているのだろうか?
そして今、あの頃未来に対して持っていたその答えに、問いに答えられているのだろうか?
そう、俺は皇帝大学文学部に入学した。
それは本当は・・・・・そして宇宙開発の本当の目的も・・・・・。
あーめんどくせー。
やっぱ人生も社会もめんどくせー。
パーソナルの時間だな。細胞働かせてr汗流して、いいもの食べて飲んで寝よう。
・・・・・・・・・続く
いいなと思ったら応援しよう!
私は地球生命、生態系、精霊、神々は一つであると捉えています。人類が千年先にも続いていく為にも地球生命体との共存共生は、今人類社会を生きる我々全ての責務です。これからも地球規模で、生態系保全や風土に紐づいた文化、生態系資源を未来へ繋ぐの活動を、皆さんと共に共有して生きます。