検索避け議論の情報整理を試みる
「検索避け」についての話題、興味深く見ていたんだけど、正直、「話がややこしくなってきているなあ……」と傍から見ていて思うので、情報整理がてら筆を執りました。
※ 下記は私の見解ですが、個人的思想をできるだけ排除して記述しています。
発端となった投稿
「検索避け」はやりたい人だけやればいい pic.twitter.com/PLIPZYAqvM
— 🦈まるとも🦈 (@piromaru5) October 11, 2025
議論の背景
「検索避け」とは:
作品名やキャラクター名などを伏せること
検索避けの例(作品名「桃太郎」のキャラクター「桃太郎」や「サル」の二次創作を投稿する場合)
「桃太郎」という作品名は付けない
二次創作を投稿する場合、「桃太郎」「サル」というキャラクター名を表記しない
キャラクター名を表記する場合、「桃太郎」は「🍑」、「サル」は「🐒」とする
桃太郎×サルのカップリングを投稿する場合、表記を「桃サル」「🍑🐒」にする など
特にX(旧:Twitter)やpixivなどに分布する女性向け二次創作コミュニティにおいて、二次創作投稿時には上記検索避けがなされてきた
※ 男性向け二次創作コミュニティでも、検索避けがなされてきたところもある検索避けの背景:
閲覧者側への配慮のため
公式・原作者サイド(二次創作元が実在の人物である可能性もあるため、以下「権利元」とする)の関係者や一般のファン、第三者等が、二次創作を見て不快にならないようにするため
特にXで検索避けの効果が無くなってきた理由:
その作品に関するポストに反応すると、おすすめ欄に関連ポストとして二次創作作品が表示される
権利元の関係者の中には、マーケティング調査の一環として、検索避けワードを既に把握し、二次創作コミュニティの状況を観察している場合がある
投稿主の主張と問題提起
「検索避けは本当にやらなければならないことなのか?」という問いかけ
権利元や一般人から本気で二次創作を隠したいと思うのであれば、もっと別の手段を考えるべき
検索避けを強要しないでほしい
検索避けはやりたい人がやれば良い(=検索避けしないことを強制しない)
ただし、性描写や猟奇的な表現など(所謂「エログロ」)を含むものについては、一定のゾーニングが必要
検索避けの議題を紐解く試み
議論をややこしくさせる要因
二次創作はもちろん権利元と同様に人間の手による創作物(=思想を表現したもの)ですので、特に「快か不快か」の基準が人によることが、複雑化を加速する要因になっていると感じました。
性的指向に関する話題
背景:
カップリングは「攻め」「受け」に分かれており、その双方が大体同性であること
※ なお、投稿主は同性カップリングのみに言及しているわけでなく、全ての二次創作について言及している(同性カップリングか異性カップリングかに関わらず)性的指向の話題は、人によってはデリケートでセンシティブとなる可能性があること
二次創作が著作権侵害になり得るグレーゾーン状態であること
その他、各々の思想とスタンスの問題
特に、権利を有する権利元によって考えが異なる
権利を行使しない、二次創作を許諾する、二次創作を差し止めるなどの著作権を有する権利元のスタンスが一律ではない
検索避けをしない(またはする)相手に対して、攻撃的な姿勢を取る人(ごく一部)も存在している状態
上記を考慮した上で、なるべく「検索避けしない派(=検索避けしなくてもよいと主張する側)」と「検索避けすべき派(=検索避けはするべきと主張する側)」の議論をフラットに見ていきたいと思います。
検索避けしない派の主張
従来の検索避けをしないからと糾弾・強要しないでほしいというのが主な主張かと思われます。
投稿主と(多少の思想の違いはあるものの)ほぼ同じ意見の方が多いように感じました。
特にXやpixivなどでは検索避けしたくても出来ない状態にあるため、より「二次創作もしくは特定の属性を持つ二次創作が苦手な人(※)」や「二次創作を知らない人(※)」等に配慮するのであれば、以下を明記・併記すべきではないか
(※:権利元含む)「非公式」「ファンアート」であること
属性
性行為や猟奇的な描写などがある場合は、法令等に従いゾーニングすることが必要
ただし、検索避けしたい人に上記を押し付けたり、検索避けしたくない人に従来の検索避けを押し付けたりはしないでほしい
二次創作の権利元のスタンスによるため
なお、権利元より公開を差し止められたら素直に従うべきである
検索避けすべき派の主張
対して、検索避けすべき派の主な主張としては、すべての人に対して不快にならない配慮をすべきという意見が多く見受けられました。
第三者が自分の望まぬ指向の二次創作に触れた場合、不快になる可能性があるため、従来通り検索避けすべき
キャラクター名には当然実在する・したもの(偉人名、美術品名など)が使われていることがあり、google等の検索汚染となる可能性がある
過激な二次創作が権利元サイドの目に触れると、二次創作が禁止となるおそれがある
第三者が二次創作に触れると、二次創作を公式のものだと勘違いして権利元サイドへ通報される可能性が高い
トラブルを避けるためにも検索避けはすべき
別で議論したほうが建設的なこと
個人的に、「同性愛表現が差別かどうか」等については、検索避けの議題からもう少し切り離して考えるべきかなと思いました。
確かに上記の思想またはアンコンシャスバイアスが重要背景になる可能性がありますが、「検索避け」の話は、主に以下の属性が含まれるすべての二次創作および関連投稿が対象です。
ただし、上記の通り「すべての二次創作」の権利元は個々で思想やスタンスが異なることに留意すべきです。
BL:男性同士の恋愛
GL:女性同士の恋愛
ブロマンス:男性同士の非常に親密な友情や絆 ※恋愛感情や性的な関係は含まない、強い信頼関係や深い精神的なつながり
ロマンシス:女性同士の非常に親密な友情や絆 ※恋愛感情や性的な関係は含まない、強い信頼関係や深い精神的なつながり
ReSo:カップリングを含む「性愛ありき」に限らない包括的な関係性
夢創作:権利元作品にはない第三の独自キャラクター(または自己をデザインしたキャラクター)を登場させる
ナマモノ:実在の人物を元にした二次創作
Vtuber:2Dや3Dのデジタルアバターを使って動画投稿やライブ配信を行うクリエイター
半ナマ:実写作品の二次創作
など
