ガラス越しに見た夢
子供の頃に一番好きな場所といえば、デパートですね。
なぜなら、シンプルに日本のおもちゃ、特に超合金ロボットと会えたからです。
大半は値段高すぎて親は買ってくれませんでしたが、ガラスケース越しに見えるだけでも嬉しかったです。
当時デパートに置かれていた超合金ロボットは、台湾で放送されていなかった作品のものもよくありました。
それにもかかわらず、ただ純粋にかっこいいなと思って、そのおもちゃも欲しかったんです。
時々、試験の成績が良かったり誕生日だったりすると、親が安いプラモデルやクオリティが微妙な台湾製おもちゃを買ってくれることはありました。でも日本製の超合金ロボットは一体も買ってくれませんでした。
当時のデパートの超合金ロボットコーナーはあまり商品が更新されていなくて、あとから知ったんですが、僕の世代より前のものもずっと置かれていることが多かったみたいです。
だから何回行っても同じものを見ていたイメージがあります。
でも子供の頃はそういうことはあまり気にしていませんでした。
ただ、いつかせめてその中の一体だけでも持ち帰りたいと思っていました。
親が絶対に買ってくれないと分かって、半分あきらめていました。
そんなある日、偶然近所の子供の家に遊びに行きました。
そのとき何がきっかけだったのかは正直はっきり覚えていません。たぶん彼がおもちゃを持ち出してきて、一緒に遊んだんだと思います。
でも一つだけはっきり覚えていることがあります。
そこには闘士ゴーディアン、百獣王ゴライオン、機甲艦隊ダイラガーXV……デパートのガラスケースの万年レギュラーたち、あの高価な超合金ロボットたちがほぼ揃っていたんです。
遊べた時間はほんのわずかでしたが、やっと自分の手でそういうおもちゃに触って遊ぶことができて嬉しかったです。けれど少し遊んだあと、すぐにその子はおもちゃを取り戻しました。
おもちゃを僕に遊ばせてくれたことはもちろんありがたかったのですが、所詮は自分のものではないので、自由に存分に遊べないという切なさも少しありました。
大人になってからは、もうそんなにおもちゃが好きでもありませんが、一度だけ子どもの頃の悲願を叶えようと思いました。
ネットで当時好きだったロボットのリメイク版を探してみると、昔よりずっと出来が良くなっていて、さらにかっこよくなっていました。
見ているうちに、子どもの頃の自分が心の中で蘇ってきて、
「やっぱり欲しいな。」
って、そして値段を見て、
「……夢はやっぱり夢のままでいいか。」
と思って、ブラウザを閉じました。
