最上階=パラダイス
昔のデパートの最上階や屋上には、ゲームセンターや小さな遊園地がありました。
週末にデパートへ行くと、まず5階のおもちゃ売り場で超合金ロボットを「鑑賞」して、そのあとゲームセンターや遊園地で遊んでいました。
そういう定番コースで楽しくて満足して、そのまま家に帰るまでがワンセットでした。
最初の頃は、アーケードゲームは台湾でまだそんなに流行ってなくて、種類もあまり多くなかったみたいです。
どんなゲームがあったのかは正直あまり覚えていません。印象に残っているのは、縦画面で色がほとんど緑色だったレースゲームと、インベーダーみたいだけどインベーダーではないシューティングゲームと、潜水艦で魚雷を発射する体感ゲームみたいなやつしかありません。
当時はまだとても小さかったので、ゲームは全然うまくできませんでした。何を遊んでもすぐゲームオーバーになって終わっていました。
ほかにはゲームではないですが台湾元で5元(当時約25円)のトークンを入れると、宇宙刑事シャリバンの戦闘シーンを少しだけ見られる機械もありました。
ちなみに多分ゲームセンターと同じ階の飲食コーナーには回転寿司のお店がありました。
僕が初めて回転寿司を見たのもそこででした。
ただ、今の回転寿司とは少し違っていました。
カウンターの周りにはおもちゃの鉄道の線路が敷かれていて、寿司の皿を乗せた台車を昔の真っ黒な蒸気機関車みたいなものが引っ張りながら走っていたんです。
店の名前ははっきり覚えていませんが、僕の中ではずっと火車寿司だったと思っています。※火車は中国語で汽車の意味です。
当時の僕は「寿司おいしそう、食べてみたいな」というより、「汽車が食べ物を引っ張っていてうけるな」と思っていました。
でも高級店だったらしく、値段も高かったのでしょう。結局一度も親に連れて行ってもらえませんでした。
その後、回転寿司のお店は台湾でもだんだん普及して、チェーン店もたくさんできました。
僕も普通に行くようになったのですが、その頃にはもうそんなに子供ではありませんでした。
それでも初めて入ったときに
「あれ、鉄道と汽車ないの?」
って思って少しだけがっかりしました。
