【島根県有福温泉】

旅も終盤。
最後に訪れたのは江津市の隅っこ、浜田市との山間部に位置する有福温泉。

このあと数時間かけて九州へ帰り、明日には出社する自分の姿を想像すると、このままどこかへ消えてしまいたくなる。
そんなことを考えながら山道を進んでいく。

ナビに案内されるとおりに運転をしたものの、
明らかに正規ルートではない道を進む。
不安が募る一方、先ほどの失踪妄想にはうってつけの状況に興奮も覚えた。

16時にも関わらず木に覆われた道は薄暗かったが、木の隙間から落ちてくる陽とそれに照らされる紅葉が輝きとても綺麗だった。

※写真は撮れなかったけど、すぐに写真を撮る癖があるので今回はそれで良かったのかもしれない。

そうこうしていると有福温泉へと到着した。
綺麗な飲食店もちらほら見て、想像していたよりも観光地となっている印象だった。

まずは高台から街を見下ろす。
ジオラマのようなコンパクトさと暖色に偏った街並みが相まって、ある種完成された街だと感じた。SNSでこの街を初めて見た時の感動が蘇った。

民家の隙間を縫って歩くように進む。
ガチャガチャと鍋を叩いたような音やテレビの音が漏れて聞こえてくる。

御前湯

さらに進むと温泉エリアにたどり着いた。
高台から見下ろした時にも目立っていた御前湯。
昭和初期に建てられた建物だそうだ。

風呂から上がると街は一変していた。
日は完全に落ち、赤色の提灯が街を照らす。オレンジ色の瓦はさらに赤みを増し、幻想的な雰囲気だった。

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