ドライブ中に時々出会うオートリさんの話。
ドライブが好きです。
今住んでるところは、車がなくてもまあ、とりあえず生活には困らないところなんだけど。
あった方が絶対便利だから持ってる家庭が多い、ぐらいかな。
それでも、運転するのが好きだからわたしはずっと車に乗っている。
運転席に座って、ハンドルを握って、出発する。
歩くより走るより、うんと早くて。
どこまでだって行けちゃう気がしてきちゃう。
運転してる間は、当たり前だけど運転に集中する。
他のいろんなことを、ごちゃごちゃ考えられなくなる。
一種の瞑想みたいな時間。
だから、好き。
インドア気質が邪魔をして、あんまり遠出はしないけどね。
時々の、生活圏からはみ出た、カーナビに目的地を入れて出発するお出かけで。
ナビさんが教えてくれることがある。
「ジュウタイ コウリョ オートリ ルート ヲ ジッシ シマシタ」
見れば、最初にナビしてくれた道とは別の道が画面に表示されてる。
何秒?何m?かわからないけど、とにかく早めにどちらで行くか判断して、ナビさんに教えてあげなくちゃいけない。
近道か、はたまた回り道か。
運転しながら、合間の信号待ちでささっと確認して、さくっと選択する。
そしてまた走り出す。ナビさんの教えてくれた道を。
示された道を走りながら、いつも同じ疑問が頭に浮かぶ。
オートリさん、誰やねん。
大鳥さん、のような気がしてるけど、鳳さんかもしれない。
物腰の柔らかそうな紳士、のような気がしてるけど、もしかしてどこかのお嬢様かもしれない。
わたしとかわらない、そのへんのおかーちゃんかもしれないし、オータニさんみたいに世界で活躍してるかもしれない。オートリさん。
いやほんま、誰やねん。
今の車に乗り始めてから5年。
ずーーーーーっと疑問だった。

衝撃は先々週、突然にやってきた。
なんの変哲もない、ちょい遠乗りで。
目の前に車が溜まってきたな、と思ったタイミングでまたアナウンスされる。
「ジュウタイ コウリョ オートリ ルート ヲ ジッシ シマシタ」
いやだから、誰やね…………あ!
「渋滞考慮、オート・リルート」か!
Auto Reroute。
誰に言われなくても、勝手に(=オート)
新しいルートを探しましたよー(=リルート)
ってことか!
オートリ、おらんかったんかーい。
さよなら、脳内のオートリ。
そのうちメジャーで活躍するのを楽しみにしているよ。元気でね。
今日の記事は、書く部のお題「わりと最近まで思い込んでいたこと」をお借りしました。
おしまいっ
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