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Dear Jubliee ーRADWIMPS TRIBUTEー 全曲感想

RADWIMPSのコントリビュートアルバムである「Dear Jubliee」が、本日発売されました。前日20時に寝たら、1時半というバグみたいな時間に起きてしまいました。寝付けなくなってしまったので、アルバムの楽曲を全曲聴いて、その勢いでnoteに感想記事を書いています。

かなり期待していたのですが、予想以上でした。各アーティストによって、アレンジの程度は異なりますが、どの方も、原曲をリスペクトしつつ、自身の持ち味を最大限発揮しているように感じました。

1曲ずつ感想を書いていきます。RADWIMPSを知らない人も、かつて聴いていた人も、興味のある楽曲があれば、ぜひ聴いてみてください。


上白石萌音 / 25コ目の染色体

原曲に忠実ですね。ですが、上白石さんの透き通った声で歌う「25コ目の染色体」は、原曲とはまた違った雰囲気を感じます。彼女の多才ぶりに感嘆します。

「25コ目の染色体」はRADWIMPSのメジャーデビュー曲です。ロックバンドのデビュー曲がバラードって、中々無いですよね。上白石さんのカバーを聴いて、20年も前に作られた曲なのに、全く色褪せていない曲だと改めて感じました。どこか儚げなメロディに、洋次郎の個性が光る歌詞が散りばめられていて、唯一無二の曲になってます。


SEKAI NO OWARI / 最大公約数

イントロからアレンジ強めですね。アーティストの発表時から、セカオワと「最大公約数」は相性が良さそうだと思っていましたが、楽曲を聴いてみると予想以上でした。セカオワの曲だと言われても違和感が無いです。

セカオワを知ったのは、インディーズ時代でバンド名が「世界の終わり」だった頃でした。そこからセカオワの楽曲は全然聴いてなかったのですが、久々に深瀬さんの声を聴くと、当たり前ですが歌い方の印象が結構変わってますね。

数少ないRADWIMPSと同世代のバンドですので、これを機に両者の新興が深まれば良いなと思っています。


米津玄師 / トレモロ

アレンジは少な目ですが、歌の節々に米津さん特有の歌い方が顔を覗かせていて、これまた非常に魅力的なカバーだと感じました。

最近の米津さんは「IRIS OUT」が大ヒットしてますが、この2曲を比べると、全然違う雰囲気ですね。多彩な曲を歌いこなす様は、本当に素晴らしいと思います。

米津さんがボカロPとして活動していた経歴を知る人も、今や少数派でしょうね。私の中では、未だに米津さんは「マトリョーシカの人」というイメージです。


iri / ふたりごと

これは本当に申し訳ないのですが、参加アーティストが発表されたとき、「iriって誰だ?」と思ってしまいました。何となく名前を聴いたことがありましたが、アルバム「FOREVER DAZE」でコラボしてましたね......。この頃はRADWIMPSとは距離を置いていたので、記憶が薄れてしまっていました。

アルバム発売前にiriさんの曲を聴いたら、めちゃくちゃ好みに刺さりました。低音ボイスが身体に響き渡って、心地良くなります。こんな素敵なアーティストを知る機会を提供してくれた「Dear Jubliee」に感謝です(正確には、もっと前に知っていたのを忘れていただけですが......)。

iriさんの「ふたりごと」は、ヒップホップのテイストでアレンジされていました。原曲とは異なった雰囲気ですが、こちらの「ふたりごと」も好きです。

今後も、iriさんの活躍を追いかけたいと思います。


ずっと真夜中でいいのに。 / 有心論

歌いだしは「いつものずとまよと雰囲気が違う?」と思ったのですが、ピアノ伴奏が入った途端、一気にずとまよ感が出ました。ずとまよの印象はピアノに依る部分が大きいのだと認識しました。

「有心論」は、RADWIMPSにハマるきっかけになった、思い出深い曲です。その曲を、アレンジによって新たな魅力を放つ曲にしてくれたずとまよに感謝です。

一番好きな部分は、2番のサビです。あえて伴奏を控えめにすることで、ACAねさんの声が際立っています。

ずとまよのライブには一度行きたいと思いつつ、はや5年です......。来年はライブで拝みたい!あわよくば「有心論」を歌ってくれ!


My hair is bad / いいんですか?

完全に椎木さんの曲と化してますね。マイヘアと「いいんですか?」の相性がここまで良いとは思っていませんでした。

絶妙なアレンジだと思いながら聴いていたのですが、終盤で突然「ラストバージン」のフレーズを歌ったのは、一瞬戸惑いました。動揺で、何の曲のフレーズだったか思い出せませんでした。かましてきましたね。絶妙なアレンジと言いましたが、或る意味ではアルバムで一番アレンジが強い楽曲かもしれません。


宮本浩次 / おしゃかしゃま

アーティスト発表時に一番驚いた組み合わせです。和風テイストのアレンジで、原曲とは全然異なった雰囲気ですね。お釈迦様は仏教由来だし、アジアっぽい雰囲気もアリですね。

アレンジに宮本さんの歌がマッチしています。アレンジの完成度は、本アルバムの中でも高いと思います。参加アーティスト発表時の宮本さんのコメントで、「分析的に聴いた」とあったのですが、それを裏付けるカバーでした。


DISH// / 携帯電話

MVに出演した曲を十数年の時を経てカバーする、というシチュエーションだけで胸が熱くなります。そして、カバーも魅力に溢れていました。アレンジは控えめながらも、北村さんの歌声に感情がこもっており、感傷的な気持ちになります。

正直、原曲よりも好きですね。「携帯電話」はあまり聴く曲ではなかったのですが、DISH//バージョンは何度でも聴きたいですね。


Mrs. GREEM APPLE / 狭心症

参加アーティストの発表前に、ミセスのYouTube動画に「狭心症」の楽譜が写り込んでいたことが発覚して、ちょっとした騒動になってました。確かに、ポップソングを歌うミセスと、RADWIMPSの中でも禍々しい雰囲気を放つ「狭心症」は、ギャップが大きいと思います。

ただ、ミセスの「ア・プリオリ」や「天国」を聴いて、大森さんは狂気がにじみ出るような歌い方もできるのだと知って、ギャップの心配は消え去りました。むしろ、カバーに期待が膨らみました。

いざ楽曲を聴いてみると、期待を軽々と越えてきましたね。ミセスにポップな楽曲ではなく、「狭心症」をオファーしたRADWIMPSの采配に万歳。音作りにもう少し禍々しさが欲しかったと思いましたが、逆に大森さんの表現力が際立って良いかもしれません。

ミセスはポップな曲で人気を博していますが、私はダークな路線の方が好きですね。「フェーズ3」は「狭心症」のような、狂った曲をもっと歌ってほしいなんて思ってますが、まあ無いでしょうね。


ヨルシカ / DARMA GRAND PRIX

「DARMA GRAND PRIX」は米津さんがカバーすると思っていたので、ヨルシカがカバーするのは意外でした。しかし、実際にカバーを聴いてみると、予想以上に相性抜群でした。suisさんはエッジの効いた低音ボイスも出せるんですね。原曲とはまた違った雰囲気で、これまたお気に入りです。

また、伴奏のアレンジが凄まじいですね。特に、ラスサビ前の間奏なんて別物ですよ。ここまでアレンジを施すのは勇気が要りそうですが、それでもハイクオリティなものを出してくるあたり、流石だと思います。

「DARMA GRAND PRIX」はMVもタイアップも無いアルバム曲ですが、洋次郎のお気に入りなのか、ライブのセトリによく入っています。コントリビュートアルバムにまで収録されるとは。この曲を初めて聴いた当時は、ここまで出世するとは思ってませんでした。


YOASOBI / 会心の一撃

本アルバムで一番アレンジしてますね。ぷらそにかの合唱も加わって、完全にYOASOBIの曲と化しています。原曲は疾走感のある応援ソングという雰囲気でしたが、YOASOBIバージョンは甲子園の吹奏楽部な雰囲気を感じます。カバーの域を超えている気もしますが、これはこれで好きです。


Vaundy / 前前前世

ジャンプアニメのオープニング曲みたいな雰囲気になりますね。これまた、アレンジ強めです。このテイストでは「君の名は。」の主題歌に抜擢されることは無かったでしょうね。ただ、原曲よりもVaundyのカバーの方が好きです。

正直、原曲の「前前前世」は微妙だと、リリース当時からずっと思っていて、それなのにRADWIMPSの代表曲と化していることに、少しもどかしさを感じていました。Vaundyがカバーしたことで、やっと自分の中で受け入れられる「前前前世」に出逢えたと思っています。


ハナレグミ / そっけない

最初、「歌い方の癖が強くないか......?」と思ってしまいました。ハナレグミさんの曲はそんなに聴いたことがないので、普段からこのような歌い方なのか、カバーで張り切っているのかは分かりませんでした。

気になった癖は、聴き進めるうちに気にならなくなりました。原曲の「そっけない」は、夜に歌うのが似合う感じでしたが、カバー曲は春の昼間に庭で歌うのが似合う気がします。


角野隼人 / すずめ

参加アーティストが発表されたとき、ピアニストである角野さんが参加されるのは予想外でした。角野さんが演奏する「すずめ」を聴いたところ、角野さんの表現力に感嘆しました。ピアノの音だけで、ここまで豊かな表現ができるのかと驚きました。ピアニストのコンサートには行ったことがありませんでしたが、これを機に角野さんや、他の方のコンサートに行ってみたいと思いました。



アルバムを聴いたその日のうちに感想を書き殴ったので、拙い文章だったかもしれません。アルバムの収録曲はどれも素晴らしいカバー曲でした。RADWIMPSの20周年のお祝いに、素晴らしいカバー曲を歌ってくださった、参加アーティストの皆様に感謝申し上げます。