キンカ堂食堂の流れを汲む、池袋洋食の名店『キッチンABC』。
『過去の写真からインスピレーションを受けた小咄、コラム、戯言などを書き留める写真で二言三言。』
その昔、池袋には『キンカ堂』が存在した。
私が池袋に対して、なんとなく田舎くさいというか馴染みのある感じを抱いていたのはこのキンカ堂のせいである。
実は私の実家の隣町であり、中学時代を過ごした足利市には渡良瀬川沿いの通学路にキンカ堂が存在したのだ。
なので学校帰りにキンカ堂のゲームセンターで遊んだり、1Fのテナントだったミスタードーナツで友だちとだべって過ごしたり、そういえばキンカ堂の前にはまだ都内で話題に上がる前のモスバーガーも当時から存在していた...(遠い目)。
そんな中学時代の学校帰りの思い出がかなり蓄積されていたのがキンカ堂であるため、『キンカ堂』と聞くとどうしてもあの頃をフラッシュバックしてしまうのである。
そんなキンカ堂文化は、キンカ堂亡き後も池袋には根付いており、キンカ堂食堂の流れを汲む洋食屋さんが池袋には点在する。
平成時代には若人には全然響かず、話題にも上がらなかった昭和の洋食屋だったが、令和に入り昭和レトロがあちこちで話題に上がるようになり、並ばずに入れた昭和の洋食屋も日々行列が作られる始末……
そんなキンカ堂食堂の系譜の筆頭がキッチンABCである。その他、駅近から紹介するとキッチンミトヤに洋庖丁、この3店ともなぜか池袋西口に集中する。キッチンABCだけは東口でも営業しているが。

キッチンABC西口店の店内はこのように昭和の食堂感がそのまま残っているレイアウト。
以前はサラリーマンがお昼を食べに来るのが殆どだったが、現在は常に若人が行列をなしている。

キンカ堂食堂の流れを汲むスペシャルなメニューが他にもあるのだが、私はここにくるとほぼほぼこちらのオムカツカレーばかり注文してしまう。
金沢カレー以上に黒々としたカレールーはドロッととサラサラの間くらいでちょうど良い。
そして、辛さも辛すぎず甘すぎずちょうどいい按配。
なにしろ、オムライスにカレーがかかり、なおかつ揚げたてのカツまでついており、なんとも特別感があって満足度が増すので在る(笑)

さらにオムライスの中身はケチャップソースでなくこのようにドライカレーと中までカレー味なのである。
ただ、このドライカレーの方がなかなかスパイシーで初めて食べた時はまだ辛さが苦手で、滝汗が土砂降りになったことを思い出した(笑)

