私的Steamゲーム感想記 クソ暑い8月号
どうも。
最近暑すぎて日傘を買いました。おかげでなんとか外出の苦痛さを和らげています。
今月はPSフリゲーのライズオブPが一番時間を多くとったので紹介する作品が少なめかもしれません。なんならDLC込みで3週やりました。やってしまいました。
いつも通り気になったゲームがあったらウイッシュリストにぶちこむなり即買いしてやってくだされ。
我は識字を駆使して魔龍を打ち倒す勇者となる。 『文字遊戯』
「門を開けて外に出よう・・・」
我は心の中で呟きながら、足を踏み出した。

このゲームは文字で構成された新感覚なテキストパズルアドベンチャーであり、そして丁寧に練られた翻案で作られた良い意味の狂気のゲームそれが”文字遊戯”という作品です。
なんとこのゲーム、翻訳者一人で3年半かけて日本語に置き換えたらしく文字通り翻訳の結晶みたいなもの。話の最初から最後までの隅々に至るまでしっかりと日本語に馴染んだローカライズで構成されてて、一体どうやったらそんな表現が思いついたんだ?ってぐらい表現が凄い。

是非やってみてほしい
物語のあらましとしては、我という平凡な主人公がひょんなことから詩人と呼ばれる老人に識字の勇者の素質があると見いだされ、三種の神器を持って魔龍討伐して世界と姫を救ってほしい!っていうお話。
かなり王道よりですがすごくシンプルかつ壮大でいいですね。

余分な文字を”文字通り”消す魔道具
物語が進むにつれて様々な困難がパズルとなって現れるんですけどその表現がどれも素晴らしい。
文字遊戯のタイトル通りに文字で遊んだようなパズル要素のあれこれが頭を悩ませつつも楽しませてくれてずっと楽しい!が続いてて、全く飽きはありませんでした。

ただパズル要素はちゃんとヒントもありますがそれがあっても全然難易度が難しいです。ずっと漢字力や発想力を問われている感じ。ただ解けた時のあの感動はすごく気持ちいいですね。

随所に挟まるムービーも文字の芸術を見ている感じで見ごたえが凄いです。
こればっかりはやらないと伝わらないんですけどムービーにでてくる1ピクセルごとに文字があってちゃんとその文字の色と意味通りに漢字が割り当てられているんですよ。

緑色の部分は高原になっている。
アートとしてもパズルゲームとしても上質な文字で構成されたこのゲーム、お値段はお高めですがはっきりと言って値段以上の価値があると思います。
是非ともこの文字の表現を味わえる感動を体験してください。すげぇ良いゲームですよこいつぁ…

お前もモンゴリアンデスワーム捕獲部に入部しないか? 『モンゴリアンデスワーム捕獲部活動記録』
世界が回転する。
限界か。
俺はこんなところで終わっちまうのか?
「まだ…だ…俺は部員のために…」
「モンゴリアンデスワーム部…」

冒頭から広大な砂漠で死にかけるところから始まるこの作品はUMAを元にしたモンゴリアンデスワームをテーマにしたビジュアルノベルゲーです。
まず皆さんはモンゴリアンデスワームのことを当然ご存じで義務教育で学ぶ程度の知識だと思うが万が一忘れている人のために改めて説明させてほしい。
モンゴリアンデスワームとは通称オルゴイ・ホイホイと呼ばれるものでゴビ砂漠に凄むと呼ばれている未知のUMA。つまりネッシーとかビッグフットの類と認識してもらえば十分です。

カワイイね
モンゴリアンデスワーム捕獲部はその未知のUMAの解明に向けて作られた部活だ。しかし来年度の予算カットのために無慈悲にも委員長の北沢翼芽から廃部を命じられてしまう。

当然憤りを感じる主人公だが委員長も鬼ではなかった。来月の文化祭までに部員を3人集めることができたら廃部を取り下げると提示してくれたのだ。 そこで入部させたいと思わせるためにモンゴリアンデスワームを実際に捕獲するために現地に赴き捕獲しようと行った結果、冒頭の砂漠で遭難してしまったのだ。
だが悪運の強い主人公。次に目が覚めた時にはどこかのホテルのベッドであり、謎の美少女フラウに介抱される。

カワイイ!!
モンゴリアンデスワームを捕獲しにきたという経緯を説明すると彼女からすぐに国へ帰れと警告を受ける。それに対して反論しようとしたらなんと突然軍警察から襲撃が!!命からがらに何とか攻撃を免れ、車を奪い国をひとまず出ることに。

なぜ軍警に追われるようになってしまうのか。フラウによるとこの国ではモンゴリアンデスワームはタブーとされており、少しでもそういうのに感づかれてしまうと消されてしまうのだ。

何を言っているか分からないけど敵意は感じる。
それに対して恐怖を感じるどころか逆にモンゴリアンデスワームは存在するんだ!!と確信を得て、燃える主人公。とある目的を持ったフラウを手を組み、モンゴリアンデスワームの捕獲を目標に旅を続けるうちにどんどん壮大な展開になっていく。果たしてモンゴリアンデスワームは捕獲することができるのか!?…と、あらすじはここまでにしときます。語りすぎても良くないですしボカすのが限界じゃ。続きは製品版で確か見てくれ。

ミステリアスで可愛いけど殺意マシマシ
全体的なお話の感想としては現地妻みたいに仲間していくその様は今どきよく見るラノベ風味ですね。ただ全体的に勢いが強く、読み終えた時の読後感はすっきりとしていてとても良いです。ふざけたテーマとは裏腹によくできており、短編で1時間ぐらいで読み終えてしまいますがとても満足できるノベルとなっています。

皆さんそろそろ疑問に思うでしょう
どうやって持ち帰んのって。
ではここまで読んだ皆さんに改めて勧誘いたしましょう。
お前もモンゴリアンデスワーム捕獲部に入部しないか?

白黒な銀世界で冷たいかき氷を営む 『ゆめ かきごおり』
さあ、目を閉じ、断片化された己の記憶を辿り、再構築するのだ。

このゲームはナラティブ系哲学ビジュアルノベルゲーム。一言にするとなんか盛りすぎな気がするが大体こんな感じであってます。
プレイヤーは雪が降る小さなこの世界でRavenに声を掛けられ起こされます。聞くところによるとRavenとプレイヤーは合わせて一つだったけど二つに分かたれてしまっている状態。なんとか手段を通して色を取り戻せばまた一つになれるということ。
ではどうすれば色を取り戻すのか。なんとプレイヤーの記憶を元に具現化させて手段を確立させるのです。その手段がかき氷屋さん。店を経営するプレイヤーは一切しゃべれない代わりにかき氷に使われるシロップを利用して感情のかき氷に作ってそれを元にお客さんと対話を試みるのです。

また店に来店する客もどれもかなり特徴的。イメージカラーが分かりやすいけどどの娘も個性的で、意外性があって、悩みがあって…明らか別次元から来た娘ばかりですがどれも皆優しくて良い子でした。そういう意味では暖かい気持ちになれるゲームでもあります。

しょうがないだろ!!!!!!
来店するお客はそれぞれ悩みがありますが、その悩みの共通のテーマは自己との在り方。様々な視点、様々な心情で悩みを抱えています。その悩みに対してかき氷で導くことしかできません。しかもかき氷の種類はどれも抽象的なのが多く、自分の思いとは違ったような反応が返されることもあり、そういう意味では難易度は難しいかも。
ただ失敗しても大丈夫。周回性で一度解放された新商品は次週に引き継がれるのでどんどん最善への道が広くなります。

…今ボロボロって言った?
夏季の温度としてはこの頃、かなり厳しい酷暑。
ぜひとも涼しい部屋でかき氷屋さんを営んでみませんか?

清々しいぐらいふっきれたメタフィクション×声優ノベル『C.V. 私と私の中の人 The Fourth Insider』
…あれ?聞こえてないのかな?
…ん? その顔はもしや‥‥‥
君は『これ』系が初めてかい?

メタフィクションってありますよね。第4の壁超えてくるやつ。DDLCとかOneShotとか。今となってはかなり手垢が付きまくった表現です。でもそういう表現って人によって大きく好みが分かれてることが多いです。
特に今まで真面目なストーリーで通してきたのに突然プレイヤーのことを指さして認識させるといった感じで冷や水をかけられる行為に対して不愉快に感じる方が多く、そういった行為のせいでインパクトが大きいけど嫌われやすい、一種の諸刃の剣みたいな演出の仕方です。
ですがあえてその刃を当たり前のように振り回すとどうなるのでしょうか。異例の新ジャンル”声優”×”メタフィクション”というもので開拓されたこのゲームは徹底的にメタに特化させています。

主人公である五月山さつきはどこにでもいる女子高生。数学のテストという大事な日に寝坊してしまいパンを咥えて猛ダッシュしている最中にプレイヤーに衝突。さつきちゃんはぶつかった人を見てイケメン!!!となってここから恋への物語が…となるはずが…
「・・・って言うと思った?」
「ふふーん、冷静に考えてごらんよ?」

顔面ジャブ

腹打ちボディーブロー

K.O.
とまあ、冷静に言われるのである。冷てぇ水だぜ全く…
しかもこの後、特別ゲストとして主人公がとある人を呼ぶのだ。てっきり、このゲームの開発スタッフか、プロデューサーか、もしくは全く知らんこれから先にでてくるキャラクターか?と身構えているとなんと五月山さつきを演じている声優の宮代桃子を呼ぶこの始末。

しかも認知しているのは主人公だけじゃありません。友人である真野ユイである通称ゆいっぺにも認識しておりこちら側を徹底的に見てくれてます。もうびしょびしょだぜおい。

当然メタフィクション作品が好きな愛好者にとっても満足できる代物で、有名なメタフィクションなゲームをやってきた人には分かるかもしれないネタも各所に挟まっています。もちろんメタフィクションに疎い人でも楽しめますし、最初から第4の壁を越えてくるゲームだと分かっているならばそこまで冷や水の衝撃はないと思います。そういう意味ではうまい作りをしている良きゲームですね。

今までのメタフィクションとは違った作品を楽しみたい方にはお勧めの一作品。このゲームのこのジャンルでしか得られない栄養を取り入れたい方には是非の1本です。

友の断末魔が笑いになる決死の登山劇 『PEAK』
なぜ山に登るのか。 そこに山があるからだ
‥‥ジョージ・マロリー(1886~1924)

なお持ち物は現地調達だ
最近Coop系で色々増えましたよね。ガラクタ集めして資金稼ぐ奴とかカメラ回してバズるやつとか。このゲームもCoop系でより楽しめるタイプですが他の作品と違うのがなんと山登りで登頂を目指すというタイプのゲーム。全員で協力してテッペンとったろやないか!みたいな。
導入としては、飛行機で旅行している最中になぜか墜落してしまい、目が覚めると飛行機の残骸をそばに辺り一面何もない島。そこで山登りの登頂を試みるというものです。なかなかにイかれてるぜ…

実績によって新たな服や被り物が手に入ることも
基本的にはマウスクリックで登り、スタミナ管理しつつ落下しないように登頂するというシンプルなものですが、これがなかなかに奥深い。当然山登りするのですから、様々な要因がスタミナに影響を及ぼします。空腹、荷物による重さ、落下や他の障害物による攻撃、現地での食べ物による毒、エナジードリンクによるドカ飲み気絶部…これらはすべてスタミナが減る要因となっており、思っている以上に登りづらくなっています。

こんなんどうやって登んねん
もちろんアイテムの取捨選択もとっても重要。初期地点から貰えるバックや手持ちにも容量の限りがあり、時たまに落ちている現地アイテムやスーツケースのアイテムからどれを持っていき、どれを捨てるのか…そうした判断もかなり重要になっていきます。

後で役に立つ場合もある
悩みどころさん
もちろん苦しいだけじゃありません。この『PEAK』にはエリアごとにステージが分かれており、無事1ステージをクリアするとボーナスとして焚火のあるエリアにたどり着きます。そこでまた食べ物を焼いたりして色々準備しておき次のエリアの登頂を目指すのです。
そうして最終的なエリアにたどり着いたらどうやら帰国できるらしいとのこと。そこまで行ったことないから分かりませんが1ゲームのクリアはそこまでを目指すらしいです。もちろん現実時間で一定の時間がたつと山の地形が変わるらしく、飽きが来ない作りにもなっています。

灘神陰流・カリカリマシュマロ焼き
だけどこのゲームは真骨頂はやはり友達とのマルチプレイ。頑張って登れるか、登れないかのギリギリで人が落ちた時の断末魔が聞くだけでも笑いが起き、楽しめます。ぶっちゃけ初プレイ時は2時間ぐらいかかったと思うんですけど時間があっという間に溶けました。
ぜひとも山登りで断末魔が聞きたい愉悦部の方々にはやってみてほしいです。

あとがき
8月がもうすぐ終わりますね。…嘘だろもう終わるの?俺だけ時が進むの早くない?そう感じてもおかしくはありませんでした。
来月はなんとホロウナイトの新作、シルクソングがついに出ますって。なんで来月はクリア次第でその記事単体で挙げてみようかなって思います。
後、今回の作品はどれもちょっとしたホラー演出が入っています。ちょっとだけですので人によってはホラーじゃないじゃん!!!って思うかもしれない。いや思うだろう。怒らないで。ごめんって。いいよ。
後早くスイッチ2を手に入れたいです。エアライダーほちぃ。転売屋をころしてでもうばいとる。いいよねアイスソードで殴っても。
