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忍殺TRPGリプレイ【ゼア・ワズ・ア・ランド・オブ・ザ・フリー】01

邦題:そこに自由の国ありき
(There was a land of the free)

GODIEGO - Gandhara

 ドーモ、三宅つのです。これは古矢沢=サンのランダム生成シナリオ『カラテビーストの森』、および原作小説「エンター・ザ・ランド・オブ・ニンジャ」を元にしたリプレイ小説です。ネタバレにご注意下さい。

 ネオサイタマの北、中国地方に発生したカラテビーストの森を探索するシナリオです。つの次元にはカナダのニンジャ支配国家ネザーキョウもいつの間にか存在していますし、そこへカチコミをかけにいくことにしてもいいでしょう。ソロでもチームでもいいとされますが、とりあえずドラゴン・ドージョーのニンジャたちを派遣します。

◆フェイスフル(種別:ニンジャ)
カラテ      13>14 体力       13>14
ニューロン     6    精神力       8
ワザマエ      9    脚力        8/E
ジツ        0    万札      104>75
DKK       0    名声       17>19

攻撃/射撃/機先/電脳 14/ 9/ 6/ 6
回避/精密/側転/発動 14/ 9/ 9/ -
即応ダイス:7 緊急回避ダイス:0

◇装備や所持品
◆家族の写真
◆トロ粉末
◆**シルバーキー・オブ・シルバーキー**
 精神力+1、発動(ジツがないので即応)+2、精神攻撃ダメージ回避難易度-1

◇ジツやスキル
◉◉タツジン:ジュージツ
◉常人の三倍の脚力
◉ランスキック
◉トライアングル・リープ
◉鉄拳
◉ヒサツ・ワザ:ポン・パンチ
●連続攻撃3、連射2

○生い立ち:信心深い
◉知識:宗教(ブディズム)、テックガジェット、公僕の流儀 記憶
◉交渉:共感 記憶

◇カルマ:善
◇ユウジョウ:ユカノ&シルバーキー(親密度3)、ナンシー&イグナイト(親密度1)

能力値合計:28>29

 前回の冒険で万札36、名声2、余暇4日を獲得しました。そういえばドラゴン・ドージョー所属で名声が10以上なので、消費万札半分で鍛錬可能です。カラテを鍛錬し[621]=9=失敗、[556]=16+1=17>14=成功。最上位スキル「鉄拳」とヒサツ・ワザ「ポン・パンチ」を入れて万札9+20=29消費、残り75。もはやもうひとりのフジキドめいてきました。スキルスロットは8つなので、あと1つスキルが習得できます。名声20以上になると、余暇4日を費やすことでチャドー呼吸かドラゴン・トビゲリ、ニンジャピル作成のいずれか1個を自動的に習得できます。
 ついでにヘヴンリイとユウジョウ判定します。カラテで難易度N、14D6[16345536361245]成功。「交渉:威圧」を記憶スロットに入れます。

◆バンブーエルフ(種別:ニンジャ)
カラテ       6    体力        6
ニューロン    12    精神力      17
ワザマエ      6>8  脚力        4>5/E
ジツ        5    万札       36>8
DKK       0    名声       10>12

攻撃/射撃/機先/電脳  6/ 8/12/ 9
回避/精密/側転/発動 12/ 8/ 8/17
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:0

◇装備や所持品:なし
◇ジツやスキル
☆バンブー・ニンジャクラン、ジツLV5
 ☆タケノコ・ジツLV3:精神力2を消費し発動、難易度N
  ジツ値に等しい数のタケノコを地面から伸ばし、敵を足元から攻撃する
  視線が通れば自動的に命中、回避N 命中すると体力と回避ダイスにダメージ1
  マルチターゲット可、時間差不可 地面が剥き出しなら精神力消費-1
  周囲にバンブーが生い茂っていれば痛打+1
 ★◉バンブー・コソク・ジツ:精神力1を消費し発動、難易度N
  周囲のバンブーの地下茎に働きかけ、敵を拘束する 回避H、重ねがけ不可
  命中すると「拘束状態」となり、拘束時のみカラテを3下げる(脱出UH)
  周囲にバンブーがあり、標的の足元の土が剥き出しの必要がある
 ◉◉グレーター級ソウルの力

◉常人の三倍の脚力
◉◉タツジン:ジュー・ジツ
◉トライアングル・リープ
●連射2、時間差、マルチターゲット

◉浮世離れ:ハッキング判定難易度+2
○生い立ち:アーチ級ニンジャソウルの片鱗
◉交渉:超然、威圧 記憶
◉知識:山岳エリア 記憶
◉ランスキック 記憶
◉魅了(ゼゲン・ジツ) 記憶

◇カルマ:善
◇ユウジョウ:ユカノ(親密度2)、ナンシー・イグナイト・ヘヴンリイ(親密度1)

能力値合計:34>36

 報酬は同じです。カラテが足りないと事故って死にかねませんが、カラテを伸ばすのもイメージに合わないのでワザマエを伸ばします。[53]=8>6=成功、[534]=12>7=成功。スキルスロットが後付けで8になりましたが、すでに◉が8あるのでこれ以上スキルが積めません。あまり使わないランスキックと魅了を記憶スロット送りにし、万札20と余暇2日で「タツジン:ジュージツ」を入れます。消費万札は3+5+20=28、残り8。ヘヴンリイとのユウジョウ判定は6D6[114266]成功。「交渉:威圧」を習得。

 フジキドやユカノ、ガンドーを加えると強すぎるので、今回はこの2人でなんとかしてみましょう。では、始めます。

◆◆◆

 ネオサイタマ南東部、ヤマ山地。謎のニンジャ・ヘヴンリイがここに出現し、ドラゴン・ドージョーに捕縛されてから数日後。彼はドラゴン・ニンジャたちに応急治療とインタビューを受け、情報を詳しく引き出されていた。「……オレは元人間だ。名前はザラ・ユーファン・クヌマ。カナダ人だ」

 ヘヴンリイはガンドーに注がれた酒を飲み、ぽつぽつと過去について語り始めた。「ある時、カナダにニンジャの軍団が攻めて来た。首領は『タイクーン』とか『アケチ・ニンジャ』とか名乗っていた。そいつが乗るのは大蛇みてえな空飛ぶドラゴンで、口から炎を吐いてオレの故郷を焼きやがった」

「アケチ・ニンジャ……!」ドラゴン・ニンジャは息を飲んだ。戦国時代の大名「明智光秀」の正体はニンジャであった。彼は織田信長ことオダ・ニンジャにムーホンを起こし、燃え盛る本能寺でともに姿を消した。江戸時代に一時現世に復活し、悪逆非道の限りを尽くしたのち封印されたという。

 それが復活したとは。「知っているのか」ヘヴンリイは訝しんだ。「少しは。詳しいことは後で話します。続けてください」「あ、ああ。オレたちはドラゴンの炎から逃げて、難民キャンプで暮らしてた。そのうち耐えられなくなって、タイクーンに支配された都市エドモントンへ潜入したんだ……」

 ヘヴンリイは頭を抑えた。「そこで何があったか思い出せねえが、気がついたらオレはジゴクにいた。磁気嵐に巻き込まれたり、オニや化け物に襲われたりして、仲間は全部死んだ。そしてオレはいつの間にか、オニの姿になっていたんだ」「ジゴクにオニか」フジキド・ケンジは腕組みして唸った。

 彼らは以前「オヒガン」と呼ばれる領域に潜入したことがある。ブディズムでいうサンズ・リバーの彼方、アノヨのことだ。ここヤマ山地の名もジゴクの支配者エンマ(ヤマ)の名にちなむと伝えられる。アノヨ、オヒガンがあるのなら、オニが住まうジゴクがその中に存在しても不思議ではない。

「オニになった後は、オニの村に迎えられて、そこで暮らしていた。よその村との抗争があったり、怪物の襲撃があったりで……人間だった時のことは忘れていた。やがてオレはニンジャになり、ついでに記憶を取り戻したが、惰弱な人間に戻る気もなくなった。どんなオニより強くなってたしな」

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Huge, muscular young demon girlで犬が出なくはなりましたが、相変わらず上半身は裸ですし男性的な胸板になります。まあいいとしましょう。

「それで、現世へ飛び出したというわけですか」フェイスフルはスシを勧める。ヘヴンリイの負傷は非凡なニンジャ回復力で急激に治りつつあるが、まだ本調子ではなさそうだ。「ああ。そして、身の程を知ったわけだな」彼は苦笑し、スシをつまんだ。「迷惑をかけた。オレはジゴクへ戻ろう」

ダンゴウ

 ヘヴンリイは頭を下げ、立ち上がろうとした。「お待ちなさい」ドラゴン・ニンジャが引き止めた。「ジゴクへ戻って、それからどうします。アケチ・ニンジャを倒し、故郷を解放しようとは思わぬのですか」ヘヴンリイは目を細めて笑った。「……じゃあ、そうするか。他にすることもねえしよ」

「私たちが協力しましょう。いかに強くとも、ニンジャの軍団にあなた一人では」ドラゴン・ニンジャは義憤に駆られている。「いや、いい。これはオレの問題だ。アンタらまで巻き込むわけにはいかねえ」「そうだな」フジキド・ケンジは大きく息を吐いた。「カナダへ武者修行に行くとするか」

「オイオイオイオイ」ガンドーは呆れた。「やる気かよ。行く気かよ。アケチ・ニンジャを倒しに」「偶然行きたくなっただけだ」「そうですよ。『困っている人を助けないのは腰抜け』と言います。私たちがドージョーでカラテを鍛えているのは、困った人たちを助けるためです」ユカノは微笑んだ。

「そうかよ」ガンドーは肩をすくめた。「まあ、ここでくすぶっててもしょうがねえしな」「お前も行く気か」アンバサダーは訝しんだ。「ああ。ほっとけねえだろ。あんたらは留守番を頼む」「どうやって行く気だ」「日本はなんか開国したそうじゃねえか。ナンシー=サンのツテで飛行機にでも」

 ヘヴンリイは首を振る。「ニンジャが支配する今のカナダに、海外からの飛行機便があるとは思えん。南のUCAか、北のシトカから密入国するしかない。オレはジゴクから直接エドモントンに戻るつもりだ。お前たちには無理だろうがな」フジキドは頷く。「やはり、それが一番手っ取り早いか」

「オイオイオイオイ」「ジゴクに似た領域ならば通ったことがある。オヌシは飛行機で来ればよかろう」「そうさせてもらうぜ。飛行機便があればな」「ジゴクと地上を繋ぐポータルがあるというのなら、我らも力になれるかも知れんな」アンバサダーとディプロマットは同時に挙手した。「行こう」

1D2で1ならアンバサダー、2ならディプロマット。1D2[2]。

 ドラゴン・ニンジャは深々とオジギした。「大変助かります。ただ、どちらかは残ってイエローフィスト=サンとドージョーを守っていてください」「「わかった」」2人はジャンケンやコイントスを何度か行い、ディプロマットがついていくことに決まった。「何かあればポータルで戻って来い」

「未熟者ゆえ皆様とご一緒できないのは残念ですが、どうかお気をつけて」イエローフィストは深々とオジギした。「清掃や鍛錬を欠かさず、皆様のご無事を祈ります!」「よろしく頼みましたよ。留守番も立派な任務です」「ヨロコンデー!」かくて一行はドージョーを出発することとなった。

行動開始

このシナリオに挑戦する場合、PCは万札10(団体なら20)を支払う必要がある。バンブーエルフ/BEは所持万札が8しかないが、フェイスフル/FFは75もあるので2を立て替え(借金とし)、各自万札が0と63になる。

続いてコースを決める。Aはイベント数5で余暇2日、Bはイベント数10で余暇3日、Cはイベント数15で余暇4日、Dはイベント数20で余暇5日。結構デッドリーなイベントもあるし、急ぎの旅でもある。ここはBとしよう。

PCは万札1を消費すると、シナリオ中の体力と精神力を+1できる。支払いはシナリオクリア後でOK。とりあえず2人ともそうする。
探検用ツールを万札10で購入すると、カラテビーストを討伐した時に万札5を追加で得られる(1人だけ)。一応購入し、BEに持たせておく。現在BEの借金2+1+10=13。
クマ寄せの鈴を万札10で購入すると、カラテクマとの遭遇確率が上昇する。極めて危険なのでいらない。

 さらに数日後。ナンシー・リーとコンタクトをとって敵地の情報を集め、ガンドーをネオサイタマ市街地へ送った5人は、ヘヴンリイに案内されてヤマ山地にあるジゴクへのポータルに向かう。準備や覚悟は充分だ。これだけの戦力があれば、一国を支配するリアルニンジャにでも立ち向かえよう。

 ……その時!

イベント1

2D6[32]=全員がニューロン判定、難易度UH。
FFは6D6[244632]成功、BEは12D6[266142456215]成功。
BEは万札+5。現有借金8。

「ヂュヂューッ!」一行の足元から鳴き声が響き、鋭い棘が突き出された!「「イヤーッ!」」一行は瞬時に危険を察知し跳躍回避!そこにいたのは、イノシシほどもある大型の獣!背中に無数の棘を背負い、ネズミに似た姿の動物!ハリネズミだ!その腰のあたりには黒い帯のようなものがある!

 現実世界の日本では、東アジア原産のアムールハリネズミがペットとして輸入され、脱走するなどして野生化し定着しています。1万年以上前の更新世には日本にもハリネズミが生息していたことが化石から判明しています。

「尋常の獣とも思えませんね。異様なカラテです」ドラゴン・ニンジャは訝しんだ。バイオ生物か、あるいは。ヘヴンリイは空中から告げた。「こいつはカラテビーストだ。ジゴクにも時々出た。現世の生物がジゴクのカラテに触れると、汚染されて変容するらしい。オレがオニになったようにな」

「なるほど」一行は納得し、理解した。そして野放しにもできまい。「イヤーッ!」「ヂュヂューッ!」「イヤーッ!」「ヂュヂューッ!」ニンジャたちは距離をとってスリケンを投擲し、カラテハリネズミを難なく仕留めた。「ナムアミダブツ」フェイスフルは合掌瞑目し、冥福を祈る。

「気をつけて進みましょう」ドラゴン・ニンジャは頷き、周囲を警戒する。ニンジャではなくとも、野生の獣は実際侮れない。それがカラテ汚染されて強化されていればなおさらだ。もしもドージョーが襲われれば……。

行動継続

【続く】

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