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すっぱいチェリーたち🍒素直になれない〜スピンオフ 八木風歌 〜

企画概要

プロローグ


わたしは田梨木高校に通う17歳
八木風歌。
音楽とイケメンが大好き。

もちろんわたしのところにも、
盛男が彩子と、哲子にふられている情報は千代子と壽賀美の3人で共有済。

惚れ男の盛男を白い目でじろじろ見てしまう時期もあった。

しかしわたしは好きな人を好きと言える勇気のある盛男のことは少しうらやましいと思っていた。

わたしは無類のイケメン好き。

千代子にはしっかりとはぐらかしていたが、
やっぱりヨメン君、いやヨメン様の事が気になっているのだ。

好きかもしれない。
でも自分の中でもよく分からない。
なぜなら私には秀でた何かが見つからないと惚れない傾向があるからだ。

そして、素直になれないため、
どんどんこじれていっていた。

昔からそう。

自分の本音を言うと、
怖いことが起こると思ったり、
誰かが嫌な想いする人がいるんじゃないかな、て色んな人の顔色を伺っている。

こと、恋愛や音楽の事になると、
なかなか新しい一歩を踏み出せないのだ。

今回も、ヨメン様について、
ありとあらゆる情報を収集中なのだが、
どうももはやイケメンなだけかもしれない。ということで、一旦自分の中で保留になっていた。

先日哲子から、
妹の友美のボイトレをお願いされて、
歌を教えることになった。

のど自慢の予選を通過したとの事。

哲子から依頼があった日は、
少しだけ考えてしまった。
わたしものど自慢出たかったな、と密かに思っていたからだ。

でも一歩がでなくて、
結局出ない選択をしたのはわたし。

そんなわたしに友美が予選を通過したなんて聴いて、悔しさもまだ残っているのに、
私につとまるのか、と思って少し考え込んでいたのだ。

でも面白そうなので、
とりあえず引き受けてみることにした。

気持ちの切り替えだけは早いのだ。

授業終わり、
毎日17時までみっちりレッスン。

発声方法、日々の体のメンテナンス、
どうやったら客席に響くか、など。
自分のやっていることをとにかく事細かに丁寧に伝えた。

毎日毎日友美に教えてるうちに、
そこまで仲良くなれないと思っていた友美だったが、真摯に向き合ってくれる姿に感動し
、次第に友情が芽生え始めていた。
心に秘めている想いをこの日は言おうか迷っていた。

そう、わたし、
ヨ、、まで言い出そうとするも、
他の話題にすぐ違う話題にふってしまう悪いクセ。

友美の歌のレッスンをしながら、
しっかりヨメン様を想いながらレッスンをしていたのだ。

そして、文化祭前でもあった。
ここは、チャンスかもしれない。。
そんな風に思っていた。

わたしは身近な人に本音を言うことがすごく、苦手。

千代子と壽賀美にすらハッキリとした意思表示ができない。
けど周りにはしっかり態度や表情から
バレてることもわかっている。

そして、先日彩子とヨメン君は姉弟だったと知って、一番ほっとしたのは私かもしれない。

仲の良い友達には重要な事をなかなか話せない悪いクセ。

でも、先日文化祭を前に、レッスンが終わったあとに、哲子が友美を迎えに来て、千代子、壽賀美も合流してとクッマに行くことになり、なんだかんだ3時間経過。

別に言うはずじゃなかったけど、

ついに
「わたし、ヨメン君のこと、
好きかもしれない!!!」

と勇気を振り絞って言ってみた。

すると、

千代子「え?!なによ今更」

壽賀美「私たちが知らないとでも思ってたの?!」

で、その想いはどうやって伝えるの?
私たちにここまで待たせて、伝えない気なの?

と皆身を乗り出してノリノリで聴いてきた。

わたしは、注目されると、
呼吸が乱れ、脇汗が止まらなくなる。

やばい。
正直これは言わなければよかった、とおもった。

すると友美から、
「文化祭で風歌さん、歌ってみたらどうですか?」と提案され、さらに赤面。

風歌さん、歌を歌ってるときが一番のびのびしてると思うんだよね。その歌で好きを伝えてみたら、ヨメンくんに伝わるんじゃない?!

実は、ヨメン君のお父さんはニューヨークで有名な踊るクラブの経営者で、腕利きの音楽プロデューサーだったと風の噂で聴いたことがある。

日本でも歌手の卵がいないか探してるとの噂も。

今回文化祭では、少しだけクラブタイムがあるらしい。

その時に流せる曲で想いを伝えられないか、と考えていた。

そう、あの友美の言葉から、
スイッチがはいったのだ。

あの日からヨメン様のことや、
私の素直になれなさ具合の歌を作ることにしてみた。

つづく

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