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母のエプロン


夕食の支度をする母の後姿。
どれだけ見た光景だろうか?
あの時は、何も思わずにいた。
今となっては、遥か昔のこと。
決して戻る事も無い、帰らざる日々。

母の作る料理は、本当に美味しかった。
今とは違い贅沢な物など、無いけれど
スーパーで買ってくる惣菜などは無く
全て母の手作り料理。

その中で、一際美味しいかったのが、
コロッケであった。
レシピはシンプルで、じゃがいもをつぶし、
挽肉を混ぜて捏ねるだけ、パン粉を付けて油で
揚げれば出来上がり。
母の作るコロッケに勝るコロッケは
今の今まで食べた記憶は私には無い。
妹と取り合って食べたあのコロッケ。
おやつでもあり、おかずでもあり。

母がこの世を去り、
おふくろの味も忘れてしまったが、
最近は冷凍技術が進んだおかげで
味も向上し、お袋の味は健在しているみたいだ。

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