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安易な気持ちで(935字の小説)


🎈お題①:「深夜0時の観覧車」
🐾お題②:「空とぶ喫茶店」
⏳お題③:「虹色の切符」

私の手のひらにあるのは、
虹色に輝く豪華なチケット。
魔法の国から舞い降りたみたいな
不思議なチケット。
このチケットは遊園地の入園券

それは深夜にしか現れない
不思議な遊園地。
チケットを渡された選ばれし者だけが
入園を許されると言う、
自尊心をくすぐる物。
それを妬んでいるのか?
ある女性が、私に向かって、
「気をつけなさい。
きっと裏には何かあるよ。
見た目に誤魔化されないで。
本質を見抜く目を持ちなさい」
と、忠告してくれたが、
「そんなの関係無い、
私は私の道を行くわ」
と、優越感で息巻いた

真夜中の遊園地に入ると、
誰も居ない。
いぶかしい思いで歩いていると、
天まで届くかの様な
背の高い大きな観覧車。

空を見上げれば、
浮かぶ豪華船。
深夜なのに、
一面は明るく不夜城を思わせる。
奪われし我が心は、
足の向くまま進みだす。


まずは観覧車に乗りましょうか、
ゆっくりと穏やかに周る観覧車。
頂点に昇り行き見下ろせば、
街は暗闇の中。
残念な事に何も見えない。
観覧車の回転スピードが
だんだんと早まっていく
いつになったら、降りられるの?
もう、五周目だけど、いつ止まるの?
不安が募る中、
乗り物の酔の症状が現れる。
暗くて何も見えない観覧車など
乗っても意味が無い。
嫌な想いを抱えながら
やっと解放されホッと一息。
…そうだ、あの天空に浮かぶ豪華船の
Skycofeで休みましょう。
天空の豪華船に乗るにはどうすれば
良いのでしょうか?…
と、思っていたら、天使が私の身体を
運んでくれた。明るく輝く豪華船。
だけどやっぱり、街は暗闇の中。

Skycofeに入って行くと、
天使がコーヒーを差し出してくれる。
すごく、香りの良いコーヒーだけど、
ただ苦いだけの不味い物。
おまけに、強度のアルコールが
入っているのでしょうか
乗り物酔いから
酒酔いに変わってしまう。

豪華な遊園地は
私の気分を最悪にした。

翌日、目が覚めても二日酔いで
立つ事も出来ない。
豪華な物に心を奪われて
遊園地は楽しい所だと
私は期待してしまった。
しかし現実は二日酔いで
苦しんでいる。

あの時の女性の言葉を想いだす。
「本質を見抜く目を持ちなさい」
その言葉が耳に残る。
本当に私はお馬鹿さん。

でも、今頃気がついても遅いよね。

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