🎈お題①:「ポケットの中の10円玉」
慎ちゃんは10円玉を握りしめています。
いったい何を考えているのでしょうか?
…この10円玉、何に使おうかなぁ。
駄菓子屋さんで、飴玉を買うのもいいし、
塩せんべいも食べたいし、でも食べるのを我慢して
おばあちゃんに電話しようかな。…
(ここで解説です。
昭和の四十年頃は駄菓子屋さんがあり、
10円を持っていれば、飴玉は5個は買えました。
また、電話は公衆電話で3分10円でした)
慎ちゃんのおばさんさんは、慎ちゃんの家から
離れていたので、久しぶりにおばあちゃんに電話が
したくなったのです。
聞くところによると、おばあちゃんは風邪を
引いているみたいで、元気が無いとの事です。
心優しい慎ちゃんはおばあちゃんの事を思っています。
「そうだ、10円玉の裏か表で決めよう。
表が出たら、おばあちゃんに電話。
裏が出たら、駄菓子屋でお菓子を買おう」
と、一人ごとを言いながら、
10円玉を上に向かって投げました。
その時、意地悪な事に突風が吹いて来ました。
10円玉は風に流されて、
池に落ちてしまいました。
涙目で池を見つめている慎ちゃん。
「風の奴、恨んでやる」
と、天に向かって唾を吐きますが、
その唾が慎ちゃんの顔に掛かります。
諦めて帰ろうとした時、奇跡が起こるのでした!
この続きは後編にて。
いや〜小説って本当にいいですね。
「では、さよなら、さよなら、さよなら。」
