🐾お題②:「濡れたランドセル」
……雨に濡れなが、少女は佇んでいる。
バスを待っているの?
それとも、お迎えを待っているの?
雨のあたる場所で待たなくても、
屋根のある場所で雨宿りしなさいよ。
あの少女の姿は、遠い昔の僕の姿に似ている
あの日、僕も雨に濡れながら道を歩いていた。
前だけを虚に見て歩いていた。
雨が僕の悲しみを洗い流してくれると思って。
悲しみは心を空白にする
生きる希望をも無くさせる
そんな想いの僕だった。
少女何を思っているの?
君も悲しみを抱えているの?
風邪引くよ、早く雨の濡れない何処かの場所に
移動してよ。
そうだ、おじさんさんが、
自動車で家まで送ってあげるよ。……
と、想いいつ少女の傍らに自動車を停めた。
冷たい瞳が僕の顔を見ている。
それは、怒りの目とも言える!
「お父さん、遅いじゃ無い!
いつまで待たせるのよ!
私、風邪引くわよ!」
「・・_・〆。娘だったのか?」
