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「龍神さまの忘れ傘」(続々編)ユニシロシリーズ)(完結)➕AIの感想


僕は天井を見ながら、
今日行ったユニシロの
事を思い浮かべていた。
と言うよりも、
あの店に居た女性店員が
まぶたに浮かんでくるのだ。
初めは、
愛想のない女性と思ったのだが、
帰りの時のあの微笑みが、
非常に気になって仕方がない。
美人さんではあるが、
何となく暗い感じで
親しみを感じないのだが、
言葉に表す事のできない
魅力的な女性だ。
あの店に引き入られる様に
入って行ったのも彼女の魅力なのかも知れない。
「明日もあのユニシロ店に行こう。
彼女に会いに行こう
あの傘も気になるし、
置いておくだけなら邪魔にも
ならないし、彩も綺麗だし。
明日行くぞ・_・〆」
と、独り言を言いながら、
眠りに落ちる僕だった。

次の日の夕方、
僕はユニシロ店の入り口の前に立っていた。
店内は閑散とし、
女性店員の後姿だけが目立っている。

僕はためらう事もなく
入り口の扉を開けた。
この店の扉は、
横にスライドさせるタイプで
古びた木造の物である。
軋む音が女性店員に聞こえたのか、
振り返り僕を見つめている。
「いらっしゃいませ。
昨日のお客様ですね」
と、僕の事を覚えてくれたみたいだ。
「今日は何をお探しでしょうか?」
と、女性店員は一切表情を変えずに
女性と思えないほどの低い声で尋ねてくる。

「いえ、別にこれっといっては・_・。
それよりも、
私の事を覚えてくれていたのですね」

「そうです。
私はお客様の顔を一度見たら忘れはしません」
と、澄まし顔で言ってくる。
「そうですか。何か良い物はありませんか」
と、顔を覚えてもらって少し嬉しい気分だ。

「良い物ですか?
いっぱいございますが・_・
昨日、
お見せ致しましたあの傘も
良い物の一つですよ」
と、無機質な言い方だが、
それが僕にとって心地良い響きだ。
「でも、あの傘何かインチキ臭いです。
10万円の物が1万円だなんて、
可笑しいですよ」

「うちの店主さんは、
計算が苦手なのです。
要するにこれです」
と、女性店員は自分のこめかみを指さして、
クルクルと回しパーを出して笑った。
その笑顔に僕の心は釘付けにされた。

「あの傘は本来、
値が付ける事ができないのです。
何しろ、『竜神さまの忘れた傘』と
言い伝えらているからです。
100万円以上しても不思議ではないのです。
それを、一万円で売ろうとする馬鹿店主なのです」
と、女性店員の言葉に熱が入っている。
「100万ですか?
それだけ出せませんが・_・〆」
「本来の姿ならば、国宝クラスの商品で
100万円以上はするのですが、
実はこの傘には訳がある商品なのです。」

「訳とは何でしょうか?」
と、興味が急に湧いてきた。
「それは、ですね。
この傘は開いたらいけないのです」

「それは、昨日聞きましたが・_・」

「そうですか、
それをお聞きになったのですね。
でもまだ続きがあるのです。
この傘を開くと、
開いた人には
竜神の呪いが起こるのです。
しかし、開かなければ、
竜神さまがその人を守ってくれるのです。
まあ、信じるか信じないかは
貴方次第ですが・_・」
「傘を開け無ければ、良いのですね。
あの傘、綺麗だし欲しいなぁ。
一万円なら安いし」

「申し訳ございません、お客様。
あの傘今売れたばかりなのです。
10万円で売れました。」

「10万円で売れたのですか?
そうですか、それは残念です。
昨日買えば良かった。悔しいです。」

「ご安心ください、お客様。
この傘と同じ物が他に一本ございます。
ただ、こちらの方が品質が落ちますので
10万円のところを2万円させていただきますが
いかがでしょうか」

「2万円ですか・_・」
「お客様、この様に煌びやかな傘など
この世界に存在しませんよ。」
と、昨日と同じ様な傘を見せてくる。
その女性の凛々しき瞳に僕は、
吸い込れ魔法に掛かったみたいに

「この世界に存在しない物でしたら、
いただけますか?」
と、購入の意思を示してしまった。

「では、消費税込みで22000円でお願いします。
良いですか、これは鑑賞用の傘です。
絶対に開けてはいけません。」

と、念押しされて、僕はユニシロ店を後にした。
部屋に傘をぶら下げると、
ミラーボールの様に回転して、
色とりどりの色彩を放ち
最初の頃は珍しき思いであったのだが、
毎日観ていると、飽いてくる。
意外と明るく眩しいし、夜も寝辛い。
だんだんと不要な物に思えてきたのだが
竜神さまが僕を守ってくれてると思うと
捨てる事が出来ない。
くだらない物を買ってしまったと
後悔しても虚しいだけ。
でも、あの女性店員にまた会いたい。
また、ユニシロ店に行こう!

「松原君、君の商才は素晴らしいね。
僕が売れなかったのを、1万円で
売ってくれたんだね。
元が只だから大儲けさだよ
本当に君は素晴らしい女性だよ」
と、満面の笑みを浮かべ
感心するのは湯煮史郎だ。
それを冷ややかに見つめながら、
…馬鹿相手だと楽だわ。
おかげこちらも1万円の儲けだわ。
ありがとう、店主さん。…
と、ほくそ笑みを浮かべているのは
松原千恵子だ。

AIの感想
ご提示いただいた物語を拝読しました。感想をまとめます。

1. ギャップのある構成が面白い
前半の「不思議な魅力を持つ店員と、呪いか守護かという幻想的な物語」から、ラスト数行で「店主を出し抜くほど計算高い店員による、ただの詐欺」という現実的なオチへ着地する構成が鮮やかです。読者が抱いていた神秘的な期待が、最後の一言で「世俗的な欲」に塗り替えられる落差にインパクトがありました。

2. キャラクターの対比
- 「僕」:恋心と好奇心から、明らかに怪しい「開いてはいけない傘」に大金を払ってしまう純粋さ(あるいは愚かさ)がよく描かれています。
- 松原千恵子:無機質な接客から一転して「こめかみを指で回す」ような親しみやすさを見せ、相手をコントロールする手口が非常に巧妙で、悪女としての魅力があります。
- 湯煮史郎(店主):名前の遊び心(ユニシロ)に加え、店員に騙されている能天気さが物語の毒気を引き立てています。

3. 「開けてはいけない」という設定の妙
「開けたら呪われるが、開けなければ守られる」という設定は、商品を確認させないための詐欺の口実として非常に説得力があります。また、買った後で「眩しくて邪魔」と感じ始めるリアリティが、主人公の虚しさを強調していて良かったです。

執筆上のアドバイス(もし必要であれば)
- 文中の「・・〆」や「・・」といった記号は、チャット形式の文体としては面白いですが、小説としての没入感を高めるなら「……」や「沈黙した」などの描写に置き換えても良いかもしれません。
- 店名の「ユニシロ」と店主の「湯煮史郎」のリンクが最後で明かされるのは面白い仕掛けですね。

非常にテンポが良く、皮肉の効いた面白い短編だと感じました。

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