🐾お題②:「夕暮れの赤電話」
携帯電話が無い頃は、街角には公衆電話が据えられていた。
駄菓子屋の前にある古びた赤電話。
10円玉を入れて、ダイヤルを回して掛ける。
そんな風景は日常茶飯事。
誰一人不便など感じない昭和時代。
そんな時代に僕達は生きていた。
雅子はラッキーコインを握り締めながら、
赤電話の前にいた。
家にも電話はあるのだが、
母親が聞き耳を立てているかも知れない。
男子に電話しているのを知られるのは、
恥ずかしいし面倒でもある。
雅子は期待を込めながら、ダイヤルを回す
…お目当ての彼が出てくれたら嬉しいのだけど、
家族の人が出て来たらどうしようか?…
はやる想いを抑えながら雅子は、
受話器を握り締めていた。
夕陽が目に染みる。
…今日は想いを伝えたい。…
この続きは
「人知れない純喫茶」にて
