「桜の大門」書き上げたぜぃ!
まずは、御礼!
「桜の大門」~警察学校物語~
無事に書き上げることができました!
総文字数139,212文字!
うーん、ギリギリ!(創作大賞の文字数は上限140,000文字)
※ TALESより「創作大賞2025 お仕事小説部門」エントリー中!
約一ヶ月に及び連載形式で書かせていただきましたが、毎日の皆様からのスキやコメントが大きな励みになりました!
本当にありがとうございます!
というわけでございまして「御礼」になるかどうかはわかりませんが、私がどうしてこの作品を書こうと考えたのか、どういう作品を描きたかったのか、裏話なども含めまして、そこんところをちょーっとお伝えしようかな、と思いました!
警察小説って、なんで読むの??
「警察小説」って、それ専用の公募があるくらい人気のジャンルです。
小説以外にも映画、テレビドラマ、アニメや漫画、幅広いメディアでどーんと一角を占めている、そんな印象です。
じゃあなんでそんなに人気があるのか?
一概には言えませんが、私は「事件解決時の爽快感」が大きいのかな、と考えてます。
犯人との心理戦、身内同士の足の引っ張り合い、管轄争い、法律の壁…主人公が様々な困難にぶつかりながらもそれを乗り越えて「事件解決」に至ることで得られる爽快感。
やったった感とも言えるでしょう。
これはひとえに「読者が主人公に感情移入している」からこそ起こる現象で「非日常の世界」でありながら、過去作品などから一人ひとりの土壌がしっかりと作られているので、没入感が得られやすいのではないかな、と。
作品ごとに中身は違うとはいえ、そのゴールのほとんどが「事件解決」。
お決まりっちゃあお決まりですが、最終的に「事件が解決しない」作品はなんかこう、モヤッとして終わる感がどうしても拭い去れない(あくまで個人の感想です)。
印籠出さない水戸黄門、桜の咲かない遠山の金さんみたいな作品ばかりだったら、おそらくこのジャンルはここまでの人気にはならなかったと思うわけです。
「いろいろあるけど、最後には解決するんでしょ?」
そういう安心感があるからこそ、愛され、読み続けられる。ある程度の「マンネリズム」がいい方に作用して成り立つのが「警察小説」なのかなぁ、なんて。
いずれにしてもこの「土俵」で戦うのは、私にとってはハードルの高い挑戦になりました。
先人達の偉業がデカ過ぎる!!
(警察小説だけに…)
とある老剣士の憂鬱
以前に「侍タイムスリッパー」の感想文でもちょこっと触れさせていただきましたが、私は現役で学生に指導している剣道有段者なのです。
「指導」なんて言うとアレですが、実際は「稽古相手」と言うのが正直なところで、まあ型だったり打ち合いだったり、一緒に切磋琢磨させていただいている状態です。
さて、そんな道場の師範は生年不明の老剣士。
元警察官であり、警察学校の術科師範として長年活躍された方です。
当然、元教え子たち(現役、退職含め)も道場に来ますし、この道場から警察官になった門下生もたくさんいます。
この先生、自分では面紐も解けない(結ぶことはできる)のに、めちゃくちゃに強い。
普段は見所で起きてるんだか寝てるんだかわからないような状態ですが、いざ竹刀を取って立ち合ったら、全日本剣道選手権に出場するようなレベルの方でも容易には打ち込めません。
「ほい、ほい」
と気合の入らない気合声を発しながら、ピタピタと面やら小手やら打たれます。
「打たれた」と言うよりは「斬られた」と形容する方がより正確でしょう。当たった感触はありますが、痛いと言う程の衝撃はありません。ただピタリと押し付けられ、スッと竹刀が引かれる。
真剣での立ち合いだったら、千回は三途の川を渡っているはず。
その先生が、楽しみにしていた警察学校が舞台のドラマを見て以来、露骨に落ち込んでしまわれました。
どうやら、警察学校がいかにも「ひどいところ」のような描写ばかりが目に付いてしまい、気落ちされたようなのです。
「あんなんじゃねんだけどなぁ。」
「みな、あんな風に思っでだのがな…。」
そんなに気になるなら見なければいいものを、やはり気になって見てしまわれるようでして…。人間、いくつになってもそうした部分はあるのかも知れませんね。
そんな先生が、ある時ふと私に言われました。
「おめぇ、小説書いでるって言ってだな?なんか警察学校のためんなるの、書げや。」
すっかり冗談だと思って「ははは…そのうちに…」なんて生返事を返していたのですが、翌週の稽古日、道場に赴くと意外な展開が。
採用係の方を含めた現職・元職の方々が「取材」のために道場に詰めかけておりました。取材と言うのはこちらから赴くものとばかり思っておりましたが、よもや向こうから押し掛け来られようとは!
こうなってはもうどうしようもありません。
私は「警察学校を舞台にした小説」を書くことにしました。
とある現職警察官の憂鬱
実際問題として、警察官採用試験の受験者が年々減っているそうです。これは全国的な傾向で、もちろん一番の要因は少子化とそれに伴う売り手市場の慢性化なのでしょうが、それに拍車を掛けたと思い込んでる考えられているのがあのテレビドラマ。
日本を代表するイケメンが冷酷無比な教官演じたら、そりゃ影響あると考えるのも頷けます。
「何とかイメージを払拭できませんかね?」
いやいやいや!
私にそんな力はございませんよ??
それでもよろしいんですか!?
「まあ…何もしないよりは…」
なんて正直!!
そこはさ、もう少しほら、言い方あるでしょ!?
とかなんとか思いつつ、たくさんの方からいろいろお話を伺うことができました。
この場をお借りして取材に協力していただいた皆様に御礼申し上げます。
え…結構バラ色なんじゃ…?
取材を終えて感じたのは、皆さん「もちろん辛くて苦しいこともあるけれども、総じていい思い出の方が多かった」と思っていること。
アンケートなども実施させていただきましたが、やはり規則的で管理された日常生活に厳しさを感じる方が多かったです。
反面、他から見たら辛くて苦しそうな訓練については「自分の命を守るためだから、厳しくなるのは仕方がない」と考えている方が大多数でした。
また、隠れてデートしたり、こっそりゲーム機やアルコール持ち込んだり「今だから言えるエピソード」もかなり面白いものがありまして、なんだかんだで皆さん結構「青春」されてるわけなんですよ。
で、意外と大きいのが「学生+給料」という、他では考えられない貴重な時間が持てたことだそうで、曰く「学生と社会人のいいとこ取り」ということだそうですが、日常はともかく、土日は外出泊ができる。その時間を大いに楽しむための金もある。
盲点でしたが、確かにこれはデカい。
もちろん一般の学生に比べたら自由度は桁違いに無いですし、給料だって寮費やらなんやら引かれて満額は支給されない。でも、平均すると毎月10万円くらいの小遣いで土日の8日間は遊べるわけですよ。
若い頃の遊びなんて、こんな感じで十分じゃないですか?
しかも、12月はボーナスが満額支給!
聞いた話だと、給料と年末調整の戻りも併せて60万円くらいになるそうで、日々の生活を切り詰め、初任科卒業の頃には150万円の貯金を作った方もいたらしいです。
なんか…めっちゃうらやましいんですけど…。
あんな鬼教官はいるのか問題
もちろん「仕事」であり、しかも「一定の危険」が伴う仕事なのですから、究極的には「自分の命」ばかりでなく、同僚や守るべき一般市民の運命をも左右しかねない、大切な訓練なわけです。
当然、その内容は厳しくなります。厳しくするのは教官です。
聞いた印象だと「ひと昔前の運動部」みたいな感じですかね。
時代錯誤と思われる方もいるかも知れませんが、ふと日常を振り返ってみて下さい。ただ歩いているだけ、電車を待っているだけで理由もなく襲われる時代ですよ?
けん銃欲しさに警察官に襲い掛かる人間まで現れる時代に「妥協」は許されないのです。
とは言え、警察学校で「警察官の適性があるかどうか振るいに掛ける」というようなことは行われないようです。考えてみれば当たり前のことで、警察学校に入校しているということは「警察官として採用された公務員」ということになります。そして公務員には「身分保障」というものがあります。
職業的な特性から、一部の「労働者の権利」を失い、公務員としての義務を課せられる仕事なので、そうした物が必要となってくるわけですね。
法律に触れるような非行があったのならともかく(それでも免職はなかなかない)、警察学校でちょっとやらかしたくらいじゃあクビにはできないシステムになってる。
話を聞いた方の言をお借りすれば、
「たかだか警部補風情に退校届を突き付ける権限なんかない」
とのことでした。
※ もちろん自分で「適性がない」と考えて辞めていく人間は数年に一人くらいの割合でいるそうです。
それに、学校教官と言えども人事異動で警察学校に配属されただけの話であって、一部の術科指導や専門技能の教官以外は2~3年でまたどこかへ赴任する「普通の警察官」(もちろん教官任用時の教育はあるらしい)なわけです。
現場に人手が足らないのを身に染みて知っているだけに「何とか一人前になって欲しい(自分の負担が減るかも、という期待を込めて)」と考えているそうです。
ただ「警察を呪っている人間は、少しはいるかもなぁ。」とニヤリとされておりました…。怖っ!(もちろん冗談…だと思いますっ!)
そして「桜の大門」
こうした過程を経て「桜の大門」は始まりました。
普段はあまりこだわりとかない直感勝負なんですが、今回は珍しくプロットらしきものを頭の中に作りました。
世間ではそういうのを「プロット」というかどうかはともかく、私的には「プロットあり」の作品と認識してます!
本来は学生全員が登場する20万文字の作品の予定でしたが、創作大賞用に14万文字までエピソードを削りました。
書籍化の際は「完全版」として2冊に分冊して販売する皮算用ですっ!
まだそんな話はどこからもありませんが!
また、続編というかスピンオフ的な作品は頭の中にありまして、東教官を戦国時代に転生させて武将として戦わせたり、大畠がルーツとなる国に帰ったらどれほどのセレブなのか旅行させてみたり、世那がアナウンサーとして社会の理不尽と戦う姿を描いてみたり…
できるかっ!
真面目な話、機動隊の話はいつか書こうと考えてます。
もう、話を聞いてるだけで面白いんで。
この作品で私が目指したのは、まずは「先生の心を鎮める」ということ。
先生が気に入るようなお話を第一に考えました。そうしたら、なんかこれから警察官を目指す皆さんにも役に立つっぽい話になりました。自分が一番驚いてます。
できる限り「リアル」にはこだわりました。
もちろんあくまで「小説」なので、行事の時期的な物なんかはずらしてる部分があります。
大門世文の成長を通して「警察学校ってこんな側面もあるよ?」みたいなものを感じていただければうれしいです。
ただ、リアルにこだわった結果、序盤のテンポがものすごく悪くなりました。
起承転結でいうところの「承」がやたらと長い。
どうしても説明が多くなってしまった。
そこら辺で挫折する方もいらっしゃるかもな~、とか考えつつ、いつもの通り力技で押し切りました。
取材をした皆さんにも読んでいただいた
草稿的な物を4回くらいに分けて読んでいただきました。
内容の良し悪しはともかく「リアル」の部分については高評価を頂戴しました。「あるある」が結構あったそうですが、よく考えてみれば全部あなた方から聞いたことなので、当たり前なのです。
「こういうの!こういうのだよ!なぁ?」
先生もご満悦のご様子でしたが、ラストの部分に物言いが。
「この二人はくっつけねぇ方が良かったんでねぇのか?」
初恋がこんな簡単に実ると思うな。とのことでした…。
先生、そこですか…。
初恋に何かあったんでしょうかねぇ。
「力作」とは呼べるんじゃないかな?
こういうの、ほんとは自分で言うべきじゃないんでしょうが、他人様から言ってもらうの待ってたらいつになるか分からないんで、まずは自分で言うことにしてます。
「力作」。
いい言葉です。
良いとも悪いとも言わないけど「がんばった感」がある感じ。
まあ、これくらいは自分で言ってもいいでしょう!
ねぇ?
というわけで、最後は宣伝で締め括りたいと思います。
「桜の大門」よろしくお願いします!
TALES週間ランキングでは、4位(5/28 21:00現在)と、なかなかの健闘ぶりでございます!
スキくれとか、推薦レビューくれとは言いません!
まずは最後まで読んでみていただきたいですっ!
TALESのリンク
TALES未登録の方向け! マガジンも作りました!
以上、八神でした!
次回作は5/31から連載予定です!
異世界ファンタジー物にするか、SFにするか、時代物にするかで悩んでますが、二日ほど考えて決めたいと思いますので、またよろしく御贔屓を賜りますようお願い申し上げます!
それでは、久しぶりの今夜はこの辺で。
おやすみなさい。
良い夢が見られますように✨✨✨
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